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モービー・ディック・イン・ピクチャーズ - 全ページイラスト集

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  • サイズ B6判/ページ数 591p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784884184476
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

不朽の名作『白鯨』に552点の絵を描いた奇才マット・キッシュ×翻訳家・柴田元幸が贈る新しい文学のかたち。
『モービー・ディック・イン・ピクチャーズ 全ページイラスト集』刊行!

 ある日、図書館員マット・キッシュは、自分がいちばん愛する小説、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』の全ページにイラストをつけることに決めた。シグネット・ペーパーバック版を使えば552ページ、毎日一枚、デジタルではなく、紙やインクを使って作り、そのページの核となる一文、一フレーズを添える。それは芸術への欲求を満足させるための、純粋に愛の行為だったーー
 アメリカ文学史上の最重要作品と言われ、時代をこえて読み継がれてきた『白鯨』が、迫力と独特のユーモアのある絵と、名翻訳家・柴田元幸の翻訳によって生まれ変わりました。圧倒的な想像力による絵と文学の競演をお楽しみください。

マット・キッシュ Matt Kish
1969年生まれ。オハイオ在住。カフェテリア料理人、病院受付、書店長、英語教師などを経て図書館員に。2011年に本書を刊行後、2013年にコンラッドの小説『闇の奥』に絵を描いたHeart of Darknessを刊行。現在は自身のウェブサイトやFacebook、展覧会で作品を発表し続けている。http://www.spudd64.com

柴田元幸 Motoyuki Shibata
1954年生まれ。翻訳家。東京大学特任教授。著書に『アメリカン・ナルシス』『ケンブリッジ・ サーカス』など。訳書にオースター『幽霊たち』、ダイベック『シカゴ育ち』、ミルハウザー『ある夢想者の肖像』など多数。編訳書に『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』などがある。現在、文芸誌「Monkey」の責任編集を務める。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

119
読んだ時、多少なりともそれぞれに印象を映像化して受け取る。感動したり、強い印象を残す作品では、その映像は自分だけのものであるのに、普遍的なものとなる。これはそれを実現した一つ。彼の描く白鯨は私のものとは全く違うのに、思い入れの強さが伝わってくる。そして、彼が本体から抜き出す言葉の選び方、力の入るところは、私と重なる。スターバックやクイークェグの奮闘が、船長の執念が、クジラの強さが蘇る。2018/08/31

chanvesa

27
『白鯨』をイラスト化したものではなく、マット・キッシュ氏の『白鯨』の場面のイメージをイラスト化しているのだろう。だから文章やわたしが記憶している読んだときのイメージとピタッと合うイラストもあるし、よくわからないのもあり、それが面白いし、また『白鯨』を読みたくなる。総じて、高熱が下がりかかったときに見るようなちょっと気持ち悪い絵が多いような気がする。アンプの図面に描かれる捕鯨の絵というのが意図がありげな、フェイクなようなで、面白い。エイハブは呪いを信じる単なる悪魔ではないとぼんやりながら思う、改めて。2016/05/21

izw

16
モビー・ディックをこよなく愛する著者が、550ページのある版に、1ページごとにイラストを毎日描くというプロジェクトを開始し、1年半かけて完成。各ページから数行ずつ抜き出して、イラストと組み合わせて本書が出版された。「ありあわせの紙」に描かれたイラストやコラージュをざっと眺めているとマット・キッシュ氏の感覚が伝わってくる。「白鯨」は、高校生のときに翻訳を読んだときに、子ども向けにリライトされた版と違って非常に読みにくかった印象があるが、もう一度読み返したくなった。2016/05/25

メセニ

15
幼い頃からその物語に魅了され、『白鯨』が人生のバイブルだという作者。彼が物語に感化され、『白鯨』の各頁を全552点のイラストにして一冊にしたものが本書。当初『白鯨』を読んだつもりになろうと手にした本だったが、考えが甘かった。もちろん一種のグラフィックノベルというかアートとして十分に楽しめるが、斬新な表現手法とイラストに添えられた文章だけで筋を把握することは困難だ。今回は『白鯨』を読むための補助輪として併読したが、その効果より、人によって目にしたり感じたりするものがこうも違うのかと、そのことが何よりの驚き。2017/06/14

borug

7
不思議なイラストと抜き出した短い本文で構成されていて、画集のつもりで読み始めたけどだんだん引き込まれていった。熱い。白鯨を読んだことがあるからこそ楽しめたダイジェスト版というのもあるのかもしれないけど、とても楽しい復習だった。2016/11/12

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