MONKEY 〈vol.6(SUMMER/FA〉 特集:音楽の聞こえる話

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  • サイズ B5判/ページ数 156p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784884184001
  • NDC分類 905
  • Cコード C0076

出版社内容情報

小沢健二+松本大洋 豪華コラボが実現!
WEB購入特典・松本大洋描き下ろし表紙イラスト(猿)or 挿絵(男の子) ポスターをプレゼント!

 柴田元幸責任編集による文芸誌「MONKEY」Vol.6は、「音楽の聞こえる話」を特集します。小川洋子、柴崎友香、小山田浩子、穂村弘、松田青子ら、今、もっとも読みたい作家11名が「音楽」をテーマに短編や短歌を執筆。さらに国内外のアーティスト11名が各作品にヴィジュアルを提供しています。
中でも注目は、音楽家、小沢健二のエッセイに、漫画家の松本大洋が絵を提供した、二人にとっておよそ16年ぶりのコラボレーションです。

また、MONKEY人気連載、村上春樹の『職業としての小説家』が今回で最終回を迎えます。最終回のテーマは「時間を味方につけるーー長編小説を書くこと」です。

どうぞご期待ください。

2015年6月15日発行


目次
特集 音楽の聞こえる話──猿の一ダース 音楽篇

小川洋子「少年少女」 8
絵-葛西薫

チャールズ・シミック「ブルースにつける薬はない」 18
訳-柴田元幸 絵-千海博美

松田青子「天使と電子」 25
絵-安藤晶子

レベッカ・ブラウン「80年代前半プレイリスト」 33
訳-柴田元幸 絵-西加奈子

柴崎友香「バックグラウンドミュージック」 37
絵-原游

ウォルター・デ・ラ・メア「奇妙な店」 50
訳-柴田元幸 絵-サイトヲヒデユキ

穂村弘「羊たちの音楽」 56
artwork -高田安規子・政子

ハワード・モス「インスタント・ライフ――作曲家篇」 62
訳-柴田元幸 絵-エドワード・ゴーリー
解説-工藤智里

小山田浩子「動物園の迷子」 81
絵-大地咲穂

スチュアート・ダイベック「ヒア・カムズ・ザ・サン」 91
訳-柴田元幸 絵-横山裕一

小沢健二「赤い山から銀貨が出てくる」 94
絵-松本大洋

猿からの質問
あなたの好きなアルバムの、ライナーノーツを書いてください。 
喜多村紀/岡田利規/黒田征太郎/佐藤良明/ジェームス・ドーシー/リザ・ロウィッツ/柴田元幸
絵-タダジュン 写真-ただ

『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』刊行記念
R・L・スティーヴンソン『寓話集』から 
訳-柴田元幸 artwork -福田匠 写真-ただ

連載

このあたりの人たち
川上弘美 グルッポー 120
写真-野口里佳 

宮澤賢治リミックス
古川日出男 注釈「やまなし」 122
絵-秋山花

死ぬまでに行きたい海
岸本佐知子 多摩川 128

村上春樹私的講演録 職業としての小説家
村上春樹 
時間を味方につける――長編小説を書くこと 132

猿の仕事 152

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

28
当たり前の話だが、本から音楽は聴こえない。だから書き手は文章から音楽を滲ませる努力を必要とされる。残酷に言えば、その意味ではどれもさほど魅力的とは思えなかった。ただ唯一の例外が小山田浩子で、この書き手と私とは相性が合うなと思われた次第。日本語が膨張して破裂していくような、そんな迫力を感じさせる。逆に言えば、もちろん松田青子の奇想も魅力的なのだが音楽が滲み出て来ない物足りなさを感じるのだ。実験的な試みにもっと大胆に挑んでも良かったのではないか。お題が無茶振りであるが故の限界なのか。小沢健二の散文も今ひとつだ2019/07/08

nao1

16
小沢健二の文章が予想以上に面白い。作詞がキャッチーで好きだったけど、散文にもすごく魅力がある。硬い内容にもときどき息抜きのような文章を入れていて、肩が凝らない。貨幣経済が人間の暮らしをどう変えたのか、わかりやすく書かれていて新鮮だった。小沢さんは英語の論文を直接あたれる教養があり、視点がとてもグローバルでいいですね~。村上春樹の「職業としての小説家」は、小説書くセオリー(かなり独自だと思う)が惜しげもなく詳細に書かれていて、ファンにはたまりません!穂村弘さんの連作短歌もさりげなくて良かった。2015/06/27

tokko

15
どこか音楽と小説って似通ってるところがあって。その時に経験した"匂い"が音楽や小説とともに記憶に残っていることが多い。だから小説の中に音楽が流れるシーンがあると、思わず「うんうん」と頷いてしまうところもあれば、全く共感できないところもある。そういう意味で小説に音楽を使うのって難しいですよね、読み手次第というか。2016/04/03

Shimaneko

15
個性豊かな内外の掌編たちを、気の赴くまま順不同にゆるゆると堪能。いつもながら、イラストや写真などビジュアルもステキ。レベッカ・ブラウンとオザケンと岸本佐知子が良かったな。川上弘美の『グルッポー』もけっこう好き。2015/08/19

kazi

9
今回は音楽がテーマ。センスがいい。毎号連載してる岸本佐知子さんのエッセイが好き。2019/05/24

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