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Switch library*Rainy day books
かぜがおうちをみつけるまで

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊(ペ/高さ 20cm
  • 商品コード 9784884182885
  • NDC分類 E
  • Cコード C0093

内容説明

星野道夫の盟友、クリンギット族のボブ・サムが創った物語を、詩人・谷川俊太郎が翻訳。みずみずしい言葉で綴られた自然への讃歌。

著者等紹介

サム,ボブ[サム,ボブ][Sam,Bob]
1953年アラスカのシトカに生まれる。先住民族クリンギットの語り部。クリンギット族に伝わる神話の継承を古老たちより託され、アラスカのみならず欧米各地でストーリーテリングをおこなっている

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京に生まれる。52年刊行の処女詩集『二十億光年の孤独』以降、常に第一線で活躍をつづける詩人。その他、童謡や合唱曲、映画音楽など作詞も多い

下田昌克[シモダマサカツ]
1967年兵庫に生まれる。画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

82
やさしい言葉で書かれたはるか昔の物語。どれくらい昔かというと、人とけものと話ができて、どんなものにも心があったくらい昔。そして、短いけど、まだ地球がまだ誰のものでもなくて空も海も風も透きとおっていた頃の壮大な物語です。作者のボブ・サムは星野道夫の友人。彼が語る飾りのない言葉からは、人と自然を愛おしむ深い思いが伝わってきます。谷川俊太郎の序詞もわたしたちを物語に心地よく誘ってくれますが、何より下田昌克の絵がきれいで、あゝ地球はこんなに美しい星だったんだと悲しくなるほどです。2018/03/07

キジネコ

54
星野道夫の息子が父親の足跡をたどる録画放送を漸くみました。見ながら胸に浮かぶ思いを噛み締めました。幼時父を亡くし、大人の男とどの様に話せばよいのか分からなくなった頃の自身を、結婚して子をなし良い父親にどの様にしたらなれるか?答えを探して亡き人の影に問うた日々を思い出しました。「風の中に道夫を感じるから寂しくない」とボブサム…、その声を聞いてもれた溜息も又、風。消えたものに囚われ大切なことを見逃していた私です。遠き「うち」が見えてきた気がします。風の声に耳を澄ませて、自分の言葉で愛を語ろう。まだ時間はある。2018/02/07

キジネコ

43
昔々風にも心があった 一瞬で ぼくを別の場所にはこぶ物語 海辺で拾う 巻貝を そっと耳にあてた記憶 風の呟き あなたには 何が聞こえますか 昔々 風にも心があった・・ それは時の彼方の世界を旅した風 囁くことをやめた寂しさ・・ 風にも 雲にも 光にも 木々にも あらゆるものに心があった 閉ざされた扉を そっと叩く声を聞かない ぼくらの心は どこに・・ 星野道夫の愛した北の王国からの おくりもの ぼくらを 包む風 届く便りに 耳をすまそう 空を見上げて 話しかけよう 世界は きっと又 輝きだすに違いない。 2016/02/19

gtn

22
生きとし生けるものに畏敬する太古の人間の感覚を著者は今も持っている。風さえ擬人化する。いや、自然と人間の身体が同じと言うことを本能的に知っている。2020/02/22

ベル@bell-zou

22
風の、長い長い旅。ヒトの一生など、瞬きほどもない。自然もその未来も、ヒトの自由にはならない。地球上の全てのものと共有しているんだ。それを忘れないよう、台風や吹雪に戒められ、芽吹きや紅葉に慰められるのだと思う。遠くに暮らす家族や友人との会話も“寒いね”や“暖かくなったね”から始まる。同じ風が季節と一緒に心も運んでくれている…。◆この曲を思い出しながらの読書でした~NHKみんなのうた♪風がくれたメロディー(唄リチャード・ボナ) https://youtu.be/E7NMYVeV4p02018/02/11

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