出版社内容情報
《内容》 本書の要点は、生物学的データを扱う非臨床・臨床の双方の現場で遭遇する問題を特定、
警告し、その実践的対処法を提示したことである。対象とする読者は、統計学の必要性
を身を持って実感している方々から、今後必要になりそうだという方々、「統計学の
教科書を読んだが、理解が進まない」という方々である。医学研究に必須の統計学に
おける、まさに待望の 1 冊。
《目次》
第1章 対応のあるt検定とWilcoxonの符号順位検定
第2章 検出限界値の処理法
第3章 基準値からの変化の指標
第4章 回帰・相関
第5章 不偏分散と自由度
第6章 複数基準値(前値)の処理法
第7章 統計学と信号検出理論
第8章 Bayesの定理
第9章 Bayesの定理の臨床診断への応用
第10章 ROC曲線手法
第11章 t分布からF分布へ
第12章 「交互作用と一般化可能性」ならび に「交絡と対処法」
第13章 経時的測定データにおける歯抜けデータおよび繰り返し測定データの処理法
第14章 E (aX±bY±c)とV(aX±bY±c)の意味と意義
第15章 回帰分析と共分散分析
第16章 正規分析と2項分布
第17章 必要例数の設計
第18章 多重比較法の考え方と実戦的使い分け
目次
対応のあるt検定とWilcoxonの符号順位検定―パラメトリック検定が破綻するとき
検出限界値の処理法―誰もが一度は悩む問題へのベターな対処法
基準値からの変化の指標―適切な指標の選択法
回帰・相関―パラメトリック指標に疑念を持つべきとき
不偏分散と自由度―分散は変動をなぜnでなくn-1で割るのか、自由度とは何か
複数基準値(前値)の処理法―平均値か無作為に1個を採用するか
統計学と信号検出理論―SN比的観点の奨めとその有用性
Bayesの定理―その本質と存在意義
Bayesの定理の臨床診断への応用―その本質と存在意義
ROC曲線手法―従来法との比較・その特徴と実施法
t分布からF分布へ―分散分析への道
「交互作用と一般化可能性」ならびに「交絡と対処法」
経時的測定データにおける歯抜けデータおよび繰り返し測定データの処理法〔ほか〕
著者等紹介
足立堅一[アダチケンイチ]
1946年鳥取県境港市生まれ。1971年東北大学理学部生物学科卒(電気生理学専攻)。日本化薬(株)医薬事業本部薬品研究所で鎮痛・抗アレルギー薬などの創薬研究に従事し薬理研究室長を経て、開発企画部・外国部にて医薬品の導出入業務に従事後、医薬データセンターで非臨床・臨床研究のための「統計解析・データ管理業務」を担当し、2000年9月から日本人材開発医科学研究所にて医療統計事業部部長。
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