出版社内容情報
いま、日本のとるべき国家戦略は何か。軍備増強と日米密着だけが進むべき道か。戦史に学びつつ、ちまたにあふれる俗流戦略論を排して21世紀日本の進路を探る労作
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Studies
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岡崎久彦の『戦略的思考とは何か』よりはマイナーであるが、日本のリアリストとして岡崎氏よりも永井氏の方が評価が高く(高坂氏に次ぐというのが一般的評価)、こちらももう少し読まれてしかるべきだろう。2017/11/05
denken
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「吉田ドクトリンは永遠なり」で有名な本。この本が1985年に出版されてから,ソ連崩壊を始めとして周囲の状況が変わっていく中で,どのように吉田ドクトリンを位置づけるかは,この本に書かれている前提条件を見落とさずに,全否定でなく全肯定でなく,これから改めて考えていく必要があるだろう。ただ,吉田ドクトリンそれだけの本では決してなく,たいていの箇所は時代的な古びを感じさせない。俗論からの解毒剤。2013/11/18