内容説明
「小説の神様」と称された文豪の魅力に迫る!明治から昭和中期まで活躍した志賀の作品は、没後50年余を経てもなおいきいきと輝く。美しい日本語と類いまれな描写力は現代の読者にも新たな世界に誘う魅力に溢れている。信州ともゆかりが深く、この地をめぐるエピソードや日本近代文学史に名を連ねる作家たちとの交流が満載。
目次
第1章 志賀直哉の楽しみ方(サザエさんと『赤西蛎太』;父親学と『和解』;自然と『焚火』『暗夜行路』;太宰治と『兎』;老年と『朝顔』;志賀直哉と門下生;志賀直哉前期注記の短編;『山科の記憶』『痴情』『瑣事』『晩秋』;『万暦赤絵』;『ふだん着の作家たち』)
第2章 志賀直哉をめぐる作家たち―文学史の一断面(芥川龍之介;武者小路実篤、里見〓;小林多喜二;太宰治(太宰治と『兎』、『志賀直哉と信州』第二部第四章所収を増補解題)
阿川弘之、門下生(老年と『朝顔』、「志賀直哉と門下生、『志賀直哉と信州』第二部第五章、第六章所収を増補解題))
第3章 志賀直哉と信州(蕎麦と『豊年虫』;批評家と『邦子』;方丈記と『震災見舞(日記)』
私と『志賀直哉全集』
友人武者小路実篤と信州霊泉寺
志賀直哉と信州戸隠)
第4章 『志賀直哉と信州』(補遺)(『志賀直哉と信州』の反響;志賀直哉と軽井沢;志賀直哉と上高地;志賀直哉と上林温泉、志賀高原;志賀直哉と伊那高遠)