内容説明
「損翁禅話」の原著は、面山瑞方著『損翁老人見聞宝永記』と題する書籍であります。それを中野東英和尚が、青松寺銕額和尚より借用し内容に感動し和訳して出版したのが、昭和10年刊行の鴻盟社刊『和訳・損翁老人見聞宝永記』です。こちらは昭和13年に再版もされております。上記刊行本に解説を付けて、『損翁禅話』として昭和17年に刊行し、それをさらに一部改定し昭和57年の中野東英和尚十三回忌に同朋社より再刊したものが今回の企画の元となっています。それを今回は、面山和尚(禅師)の遠忌を控えて再々刊行を企画したものです。
目次
初対面の親しさ
法の面授を復古す
坐禅の真意義
宏智禅師の箴を慕う
まくわ瓜問答
綿密な小僧
卍山禅師の辛苦を憶う
正伝の坐禅
面山長老誤解さる
坐禅中の妄想〔ほか〕
著者等紹介
中野東禅[ナカノトウゼン]
1939年(昭和14年)静岡県生まれ。京都市竜宝寺住職。駒澤大学講師・大正大学講師・可睡斎専門僧堂後堂を歴任。曹洞宗総合研究センター教化研修部門講師、武蔵野大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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