内容説明
在日朝鮮人生徒との衝撃的な出会いから、在日朝鮮人教育運動に関わったある日本人教員の半生。在日朝鮮人教育の証言としての歴史・教育現場を俯瞰して現代の教育問題に提言。
目次
内なる意識を醸成した父・母と島人
マイノリティの子どもとの出会いとわたし
信子との出会いと教育運動
夜間中学との出会い
夜間中学増設運動のいま―北九州市に公立の夜間中学を!―林静一路たちの思い
生き方の模索
校長会差別文書事件と「考える会」の立ち上げ
募る不安、手探りの取り組み
「考える会」が取り組んだ実践の重要な柱
運動の流れをつくりたい―全国在日朝鮮人教育研究協議会(全朝教)の結成へ
全国在日朝鮮人教育研究協議会(「全朝教」)運動が積み上げたもの
職階の壁を乗り越えて
偏見・蔑視、その根っこに見える歪な歴史観
全朝教運動のターニングポイント
在日朝鮮人教育運動がもたらしたもの―日本社会・学校は変わったか
架橋の人
島人二世教師のつぶやき
著者等紹介
稲富進[イナトミススム]
1932年生まれ。鹿児島県徳之島出身。現、大阪教育大学卒業、京都大学教育学部研修課程修了。大阪市立難波中(1956年)、城陽中を経て天王寺夜間中学(1974~89年)に勤務。1971年「全朝教大阪(考える会)」を結成、代表を務める。1979年「全国在日朝鮮人教育研究協議会」の結成に参画、代表、事務局長を務める。大阪教育大(1992年~1998年)、関西大、近畿大(1992~2004年)教員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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