内容説明
絶望…伝えなければならぬことが冷たく胸の奥に渦巻く…「脱北者」が、血のインクで綴った渾身の実話小説。
目次
序章 日本から「地上の楽園」へ
第1章 団長
第2章 田舎医者
第3章 片道切符
第4章 委員長
第5章 ソニ
第6章 パクの息子
第7章 キシク
第8章 富める者
著者等紹介
韓錫圭[ハンソクキュ]
1930年代後半、関東で在日朝鮮人二世として生まれる。高校を卒業後、就職できず、帰国運動を展開している朝総聯傘下の在日本朝鮮青年同盟に誘われて加入。六カ月間、朝鮮語と社会主義祖国に対する教育を受け、専任活動家として働いた後に帰国。帰国後は、朝鮮中部の炭鉱都市に配置され、無煙炭運搬用のトラックの運転手として働いた。2003年、日本から「帰国」した人々と日本人家族の実情を世界に知らせ、何らかの対策を立てて欲しいとの一心で、脱北を敢行。2004年に日本入国。現在、何としても帰国の目的を果たすために、パソコン入力を習い、その前で奮闘している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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