内容説明
ひとつの言葉にふたつの驚き…「こんな漢字を書くのか」「こんな名作に使われているのか」「宴たけなわ」「うやむや」「つつがない」「いなせ」…。聞き慣れた言葉なのに、漢字が思い浮かばない言葉である。小説、古典、唱歌…。ひとつのキーワードから、ことばの世界は無限に広がる。日本語がますます好きになる。
目次
1 幼いころの歌、うつろう四季(あいにく;ぼんぼり ほか)
2 古典や説話の華麗な世界(あまのじゃく;あざなう ほか)
3 世界の小説から「人間観察」(つがい;すすぐ ほか)
4 暮らしの彩り・庶民の楽しみ(いなせ;たけなわ ほか)
著者等紹介
佐藤芳子[サトウヨシコ]
昭和32年福島県会津若松市生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒業・日本女子大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期修了。専攻は夏目漱石。大学院修了後も、神田女学園中学・高校の教壇に立ちながら漱石研究を続け、『坊っちゃん』『虞美人草』『野分』『それから』『道草』などの作品論を日本女子大発行の「目白近代文学」に、『文鳥』『永日小品』『思い出すことなど』の作品論を『会誌』(同大学院)に発表。近年は明治の作家・小栗風葉を研究中
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