内容説明
現代人にかかせないメディアとして、映画、音楽、絵画、書籍がある。私たちは、これらのメディアから平和裏に好きな作品にアクセスして楽しむことができるが、実はそれらの作品のなかには、過去に深刻なトラブルに巻き込まれ、封印されていたものがある。なかには、そのトラブルが解決されず、いまだ世間の無関心のなかで埋もれ、封印されているものもある。いわゆる「封印された問題作品」というやつだ。本書は、それら古今東西の封印された問題作品を扱う。映画、音楽、絵画、書籍のそれぞれのメディアから封印作品を集め、一種の封印カタログとした。
目次
第1章 封印された映画(時間じかけのオレンジ―英国少年たちの暴力を誘発し、公開中止に!;スパルタの海―校長らの逮捕で、公開直前にオクラ入り ほか)
第2章 封印された音楽(アナーキー・イン・ザ・UK―テレビで放送禁止用語連発で、契約解除!;イマジン―9.11後の放送自粛リストに入れられていた ほか)
第3章 封印された絵画(ゲルニカ―長い亡命生活を送ることになった名画;モナ・リザ―美術泥棒はイタリアの英雄となっていた ほか)
第4章 封印された書籍(悪魔の詩―翻訳者の死を招いた世紀の問題作;蟹工船―度重なる弾圧の末に著者は拷問死 ほか)
著者等紹介
沢辺有司[サワベユウジ]
フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業。在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学ぶ。編集プロダクション勤務を経て渡仏。パリで思索に耽る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。パリのカルチエ散歩マガジン『pi´eton(ぴえとん)』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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