内容説明
なぜ、日本は20年以上もデフレが続いているのか?なぜ国の借金が1000兆円でも超低金利が続くのか?勘違いで凝り固まった日本人の頭を大改造。
目次
第1章 日本はいま恐慌経済である(経済空間には「通常経済」と「恐慌経済」がある;デフレと国の借金の関係 ほか)
第2章 悲観論、破綻論の正体(人口減少がデフレの正体?;日銀の国債買い入れは超インフレを招く? ほか)
第3章 バブルと恐慌経済の構造(恐慌経済で投資が減少する理由;投資効率が逆転したときバブルは崩壊する ほか)
第4章 復興、復活への戦略(日本にとって千載一遇のチャンス;まずは震災復興、次に橋 ほか)
著者等紹介
木下栄蔵[キノシタエイゾウ]
1949年京都生まれ。京都大学大学院修士課程修了、工学博士。現在、名城大学都市情報学部教授。専門は数理計画学・統計解析。この十数年来、ORの手法であるAHPをテーマに研究を続け、AHPの新しい理論を構築。第5回AHP国際シンポジウムを日本で開催し、基調講演を行う。第6回、第8回のAHP国際シンポジウムでBest Paper Awardを受賞。2008年3月、日本OR学会より第33回普及賞を受賞
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
中小企業診断士、作家。1994年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒。外資系IT企業など数社に勤務した後、中小企業診断士として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カインズ
2
【未来を見据えた経済学】木下氏の「通常経済」、「恐慌経済」の解説、三橋氏のデータに基づく解説がなされている一冊。通常経済下、恐慌経済下での違いが興味深い。また、ボランティアが被災地の雇用を奪うということについて、全く議論がされていないことに危機感を感じる。このような議論をすること自体がタブーになっては、いけないだろう。他には、将来の日本についてのビジョンを語る第4章では歴史の観点からの議論も面白かった。2011/07/12
英樹
0
早く30兆円の復興債を発行して復興資金と公共事業に投入してほしです。未だ消費税増税論議をしている政府、マスコミ、財務省が腹立たしいです。木下先生の数式の理論は私には難しくて100%理解できませんが、出来る範囲で理にかなっていると思いました。Y(GDP)=C(消費)+I(投資)+G(政府)政府が公共投資、国債発行など1を投入するとGDPがめぐりめぐって10倍になって還ってくる。2011/12/10