出版社内容情報
「労役」とはスピード違反や交通事故の罰金を払わない者を、刑務所などに留置し、罰金額に応じた労働を課す制度のこと。
元新聞記者の筆者は、埼玉県警に飲酒運転の罪で検挙され、25万の罰金を言い渡される。「25万払うくらいなら、労役で刑務所に入って、その実態を余すところなく観察してやろう」――そう考えた彼は、罰金を徹底的に踏み倒すことを決めた。
そして、晴れて(?)川越少年刑務所に留置された筆者を待っていたのは、お気楽ながらも辛い50日間だった……。
[目次]
【第1章】飲酒運転でパクられる
【第2章】ついにムショの中へ
【第3章】臭いメシの中身
【第4章】日当5000円の労役
【第5章】お気楽な雑居房の日々
【第6章】読み物と検閲
【第7章】刑務官は絶対的権力者
【第8章】おかしな房仲間たち
【第9章】ヤンチャもしたくなる
【第10章】さらば川越少年刑務所
【第11章】社会復帰に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
25
交通違反の罰金を払う代わりに労役に行った作者の体当たり系ルポ。普通に暮らしている限り知り得ない話で大変勉強になった。トイレの話はかなり生々しいので食事前には読まない方が良いかもしれない。2024/08/01
ank
7
ここで服役した知り合いがいます。私はここでバイトをしていた経験があり、自分が担当していた書籍についても記述があるようなので古本で買いました。この本の内容は、事実とはいえ、怒りを覚えながら読みました。こんな人に社会的使命なんぞありません。まず、お酒を止めなさい!2016/05/14
sarie
6
酒気帯び運転で捕まり、25万円の罰金か刑務所での50日間の労役(1日五千円の計算らしい)で労役を選び、そこでの体験を書いたもの。 労役と懲役で待遇に少し差があるようですが、書かれているものを読む限りでは労役も懲役と同じように厳しくしたほうが良いのでは?と思いました。刑務官ご苦労様ですという感じです。 著者がしょうもない感じの人なので読後感は良くなかったです。(ポイント消化の為に電子書籍で購入) 2015/08/09
エス
6
キオスクで暇つぶしに買った本を読んでみた。興味深いエピソードはいくつもあったが、なんかうまくない講話を聞いているようだった。話が噛み足りないというか、調味料はちゃんと入っているのに味が繋がっていない料理のような印象。読ませる話を書くのって難しいんだな。いつも楽しい世界に連れていってくれるたくさんの皆さんに感謝。2013/06/29
T
5
面白かった。自分もこれから先、万が一、25万以上の罰金刑に陥ってしまったら体で払ってすませようと思う。だから日本政府は今後、もっと労役のシステムを進化させといてくれ。2016/02/28