目次
中原中也
宮沢賢治
萩原朔太郎
島崎藤村
高村光太郎
村山槐多
八木重吉
金子みすゞ
山村暮鳥
大関松三郎〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
93
定番の名詩が多いが、ここでしか読めない詩も収録されており、読むたびに惹きつけられる。全編ひらがな書きの山田今次の「あめ」が好きだ。ひらがなだけでは、印象のぼやけた詩になってしまう恐れがあるが、言葉に弾けるようなリズムがあって、強い印象を残す。庶民のつつましい生活を描いた悲しい内容の詩だが、黒人音楽のブルースのように心に沁みて、何度も音読したくなる。2017/07/31
HaruNuevo
30
2回目。前回読んだのは2年前。当時気に入った詩と、今回気に入った詩、共通のものもあれば、違うものもある。当時は心身を病んで療養していた時期であり、ズンと沈む詩に惹かれることが多かったが、今回は素朴さを感じる詩に惹かれることが多かった。 書名のとおり、何度でも読むべき、手元に置いておくべき一冊なのだと思う。 詩人の略歴見ると、大昔の人だと思い込んでたけど実は30年前くらいまでご存命だった人も多くてちょっと驚いた。自分が無知なだけなのだけれど。2025/07/06
新地学@児童書病発動中
20
私は小説よりも詩を読むのが圧倒的に好きなので、これを読むのは、何事にも代えがたい悦楽だった。結局のところ1+1=2としか表現できない小説(例外あり。カフカとかマルケスとか一部のSFとか)と1+1=5になったり、1+1=1000000000になったりする詩では、自由さと表現の広がりが違う。その詩の魅力に憑かれたのが、ここに出てくる中原中也であり萩原朔太郎であり、草野心平であり茨木のり子だったのだろう。 これは初めて読んだ時に書いた感想です。この頃は小説にうんざりしていたので、こんな感想になっています。2011/12/09
あおさわ
15
教科書や資料集で目にしたことのあるものが多く、非常にすんなりと心に染み入りました。特に好きだった「レモン哀歌」と「初恋」なんかついつい朗読しちゃいました。言葉の美しさもリズムも大好きです。 あと懐かしかったのが草野心平の「秋の夜の会話」です。 「腹とつたら死ぬだらうね」の言葉が 印象に残ってました…。 中学の時に読んだ詩に数十年ぶりに出会い、 中学の頃の感性と思い出がちらりと蘇りました。 2018/03/17
fishdeleuze
13
35人の詩人と100篇の詩を編んだアンソロジー。彩図社文芸部編纂。教科書に載っているような詩から全く知らなかったような詩まで多彩な内容だと感じた。アンソロジーは自分自身の好みを再確認する場でもあり、また、普段なら手に取らないようなものも読める喜びでもある。2013/03/06
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