出版社内容情報
オモテがあれば、ウラもある。スーツを着て、定時に出社して、興味の持てない仕事をして食べていくのもひとつの生き方。しかし世の中には、そうでない仕事も多数存在する。マグロ漁船から、大麻栽培、治験バイト、夜逃げ屋、偽造クリエイターまで、世の中のあらゆる「危ない」「裏のある」仕事に密着。経験者から語られるあまりに生々しい手口のオンパレードにゾッとすること間違いなし。各職種ごとの「リスク」「収入」「労力」「犯罪性」「働き方」を掲載。読むだけでも楽しい、就職したいなら、いっそう役立つこと請け合い。大通りからは見えない裏路地の世界を、ちょっと覗いてみませんか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フロッキー
20
お金の稼ぎ方は起業、会社員などという一般的な自分の考えが小さく思えた。産業廃棄物の廃棄を自社の敷地で行う、詐欺師を騙す、第三世界の人々の臓器を売るなど賛否はともかく様々なお金の稼ぎ方が世の中にはあることを知った。2017/08/27
西嶋
19
明らかに違法な仕事からグレー?なもの、まっとうだけど過酷だったり珍しかったりする仕事ばかりを紹介した本。実際に携わってる人達を探し出す苦労話も興味深かった。比較的淡々とした文章?のせいか、ほとんどがスラスラ読めたけど、ラストの臓器売買はさすがにゾッとした。自分の職場は恵まれてる方なんだと感じた(苦笑)2016/04/07
彩灯尋
10
裏家業のお仕事紹介。知らない世界だからこそ面白かった。決してドラマなどの作り物ではないリアルな不気味っぽさを感じつつも、好奇心でめくるページが止まらなかった。自分でもやれるかも、やってみたい、と思えるようなものはなかったけれど、なかなかに興味深かった。2018/01/13
ただぞぅ
7
知られざる裏世界の仕事。昨今、紙面を賑わせている「闇バイト」による即席の混成犯罪とは違い、昔ながらの「筋」や「義理」といった裏ルールが見え隠れしている。絶滅危惧に近い「総会屋」の紹介もあり、時代の流れを感じる。なかでも戸籍まで用意する「夜逃げ屋」が印象深い。震災時の混乱に乗じて夜逃げする人が多く中山七里 著の『境界線』を思い出す。夜逃げは完全に別の人生を生きること。数年経ち周囲に話すようになったらもう終わり。本気で逃げるなら家族にだって連絡してはダメだ。逃げた後のほうが大事。もちろんやるつもりはない(笑)2023/05/26
マサフミ
5
裏の世界の人々に、著者が取材をして、その内容をまとめたもの。取材中の「危ないところにずんずん踏み込んでいく」緊迫した空気感が、小説のように表現されていて、まるで自分もその場いるような臨場感を感じた。まだまだ知らない世界がたくさんあるんだなぁと感じた。2015/09/16