内容説明
日本にはない都市と田舎の独特の美しい風景にひかれた著者は、文化や経済にまでさかのぼってその由来と原因を究明する。その結果、現在ヨーロッパ社会の意外な真実と本質にたどりつく。それは「ヨーロッパ経済政策」の健全性だった。その間、歴史、文学、農業、生活などについての知識や観察を交え、ヨーロッパの田舎や都市の独特の味わい方、奥深い楽しみ方の一端を披露する。ヨーロッパを旅する人、特にパックツアーに参加の人にはお勧め。型破りの旅行記であり、社会および文化の探訪記である。
目次
ヨーロッパ・バスの旅―風景を通して社会を探る(ウィーンの一日;ウィーンからジュネーブへ;モンマルトルの畑;バルセロナの一日;南仏再訪 ほか)
ヨーロッパ断想(都市の人口集中;風景は精神の形;ヨーロッパの経済政策の特徴;文化について―T.S.エリオット再考)
著者等紹介
去来川正明[イサガワマサアキ]
1933年。兵庫県加西市生まれ。大阪大学哲学科および物理学科卒。三洋電機(株)で半導体関係の仕事に従事。退職後、平成7年度「野上弥生子賞」受賞。群馬県邑楽郡大泉町在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。