目次
管理会計のフレームワーク―アサヒビール株式会社の生産管理システムと原価計算システムの統合
目標利益と中期経営計画―トヨタ自動車の経営理念
戦略分析会計―三菱重工業のポートフォリオマネジメント
中期個別会計 個別戦略の実行を支援する会計―「カシオミニ」の衝撃と原価企画
資本予算―新日鐵住金の設備投資決定と投資経済計算
短期利益計画―日本電産のWPR
予算管理―日本航空の破綻から再建へ
直接原価計算 限界利益による短期利益計画と予算管理―村田製作所の正味利益計算
事業セグメント利益管理―キヤノン電子の経営改革と空間基準会計(SBA)
購買管理会計―日産自動車ゴーン社長の購買戦略
生産管理会計―セーレンの工場利益管理
販売管理会計―日本マクドナルドの価格戦略
著者等紹介
上總康行[カズサヤスユキ]
1944年兵庫県に生まれる。1977年立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得後退学。1989年名城大学商学部教授。1991年経済学博士(京都大学)。1996年京都大学経済学部教授。2006年公認会計士試験委員。2007年福井県立大学経済学部教授。2012年公益財団法人メルコ学術振興財団代表理事。京都大学名誉教授、福井県立大学名誉教授、立命館アジア太平洋大学客員教授。日本会計史学会(1990年)、日本原価計算研究学会(2003年)、日本管理会計学会(2013年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Strega Rossa
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管理会計の全般について、新聞記事などの具体的な事例から説き起こす形式で書かれた学習書。管理会計の本というと、一般的に計算の手法の解説がメーンになっているようなイメージがあるが、本書は原価計算中心ではなく。経営学の各領域を幅広く扱い、その中の会計的要素に焦点を当てながら記述しているのが特徴である。経営戦略論やマーケティングといった領域をもカバーしているのがユニークだ。コンパクトな本であるゆえ、それぞれの論点の解説は淡白なので、経営学全般を会計の視点から短時間で把握するには優れたテキストだと思われる。2018/05/11