内容説明
公的金融では財政投融資制度の改革が実施されるとともに、日本郵政公社が発足した。民間金融では銀行、証券、信託および保険などの業態間の垣根が一層低くなっている。さらに金融庁も、これまでの金融危機対策から将来の金融のあり方といった前向きの対応にむけて、「金融改革プログラム」を2004年末に公表した。業態間の相互参入は今後さらに本格化すると思われる。こうした金融諸機関の動きとともに、預金保険制度、金融破綻処理制度や金融政策運営など、金融を取り巻く諸制度、諸環境もめまぐるしく変化している。第2版では、最近までのこうした動きをできるだけ取り入れた。
目次
1 貨幣と金融
2 日本の金融システム
3 金融機関の機能と証券化
4 金融市場
5 利子率と資産価格
6 金融派生商品(デリバティブ):金融の新しい流れ2
7 家計の金融行動
8 企業の金融行動
9 金融政策
10 決済システムと信用秩序の維持
著者等紹介
昼間文彦[ヒルマフミヒコ]
1946年東京に生まれる。1969年早稲田大学商学部卒業。1974年早稲田大学大学院商学研究科博士課程終了。早稲田大学商学部教授
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