感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
17
暦学研究を年代学に応用。著者・藪内清(1906-2000)は、元々は天文学者。前半2/3は暦の基礎についての概説。後半になって、年代学への応用が述べられていく。古代の年代決定がこんなに困難であるとは、通常はなかなかわからない。世界の歴史年代、とくに初期のエジプト王朝など、学者によって数百年、あるいは千年もの差が出るとすると、出来事の前後関係がかなり怪しくならないか、少し心配ではある。歴史上の影響関係が実は逆だった、とすると古代史の見方にまで影響するだろう。天文学の記録がこんなとき、絶対年代の更正に役立つ。2014/08/31
しょ~や
3
遥か昔に文字があり、天体の観測記録があるのとで、年代が推定できる。このことが凄いよなと思います。2019/11/23
すねお
0
天文学の手法を用いて、年代の決定や歴史時代の始まりをたどる本。 本書の第一章に、中国や日本の太陰太陽暦で使われた天文暦法について色々なことが簡潔にまとめてあり、天文の勉強をする上では手元に置いておきたい。また、まえがきで触れられている百済教猷氏の紹介文が印象に残った。2022/12/01
-
- 和書
- EU経済入門 (第2版)