内容説明
21世紀に入り、日本経済は多くの課題を抱えている。10年以上続いた不況をどう乗り越えるか、地球温暖化防止京都会議の議長国として二酸化炭素削減の公約をどう実現するかなどの課題のほか、いかにして安定した少子高齢化社会を実現するかの課題など、実に多様である。経済学はこれらの課題を基本的にはミクロ経済学とマクロ経済学という手法を用いて分析し、その解決を図る。本書はできるだけ分かりやすくこれらの手法を用いて上述の課題解決への糸口を提供することを目的としている。
目次
1 需要と供給
2 消費者余剰と生産者余剰
3 企業の行動
4 市場の失敗
5 不完全競争
6 日本銀行と金融
7 デフレーションとケインズ
8 経済のグローバル化とマクロ経済学
9 インフレーションとマクロ経済学
10 バブル崩壊を超えて
著者等紹介
吹春俊隆[フキハルトシタカ]
1949年福岡県に生まれる。1972年山口大学経済学部卒業。1980年ロチェスター大学大学院博士課程修了。神戸大学教養部、国際協力研究科を経て現在、広島大学経済学部教授、Ph.D.
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