内容説明
21世紀の市場社会はどこに向かうのか?グローバリズム/市場主義の深化/リスク社会化/不平等化など焦眉の問題を論考、新たな市場社会のモデルに向けて提言を行う。
目次
第1部 グローバリズムの帰結(グローバル市場社会の「文化的矛盾」;グローバリゼーションの帰結、あるいは「新しい近世」?―ポランニーとブローデルによる市場の歴史社会学)
第2部 市場と「信頼」(消費と信頼;セーフティネットの罠―市場の補完か社会の自己防衛か;企業間取引と信頼―脱系列化の「新しい経済社会学」からの分析)
第3部 市場社会のゆらぎ(「豊かさ」の中の不確実性―「リスク社会」論の批判的検討;平等主義と責任―資源平等論から制度的平等論へ)
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年生まれ。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻社会経済学、社会思想
松原隆一郎[マツバラリュウイチロウ]
1956年生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻社会経済学、相関社会科学
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