内容説明
ツチ族とフツ族という、2つの部族の根深い対立を抱えたルワンダ。表面的には平穏さを装っていたが、ある日を境に事態が急変する。フツ族出身の大統領が、何者かによって暗殺されたのだ。ラジオでは、さかんに同じメッセージが繰り返された。「暗殺はツチ族の仕業だ!ゴキブリどもを叩き潰せ!」この事件をきっかけに、フツ族によるツチ族の虐殺が始まった。それまで仲良く暮らしていた近隣の住人たちが、レヴェリアンの家族に襲いかかる。そして、この世のものとは思えぬ惨劇が、目の前で繰り広げられていくのであった。100日間で100万人が殺された二十世紀最後のジェノサイド。家族を殺され、片目と片腕を失い、それでもなお生き延びた著者が語る「ルワンダ大虐殺」の真実―。
目次
三つのキーワード
幸せな日々
順境にあっても逆境にあっても
楽園から地獄へ
死の園
母の赤いスカート
牛には止めを刺すが、ツチ族には止めを刺さない
殺戮者たちよ、私に救いの一撃を
暗闇の三日間
ムギナへ帰る
つきまとう殺戮者
正面から自分を見つめる勇気
赦すなんてできない
カインのフツ族対アベルのツチ族
アウシュヴィッツへの旅
Ibuka(忘れるな)
もう信じてはいない神に言いたいこと
ツチ族のキリストの叫び
著者等紹介
ルラングァ,レヴェリアン[ルラングァ,レヴェリアン][Rurangwa,R´ev´erien]
1979年ルワンダのムギナに生まれる。1994年4月のルワンダ大虐殺の際に重傷を負いながらも、家族44人の中でただ一人の生き残りとなる。その年の12月にスイスへ亡命。1996年、ルワンダに帰国し、難を逃れた親族たちと再会を果たす。その際、自分を襲った男たちが投獄もされず自由に暮らしていることを知り告訴するが、路上で脅される等、何度も死の危険にさらされる。ルワンダ当局に対する保護要求を何度も棄却された末、スイスへと戻る。現在はローザンヌ郊外のラ・ヴュ・デ・ザルブという小村で暮らしている
山田美明[ヤマダヨシアキ]
東京外国語大学英米語学科中退。仏語:英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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にんげんの旅本棚
感想・レビュー
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ジョニーウォーカー
だてまき( ˘ω˘)スヤァ
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
mutante
うき。