内容説明
ビジネスマンのマシューは妻のジェニファーと軽度の痴呆がある母親エマを連れて日本の企業に赴任してくる。彼らは郊外の日本建築の一軒家を借りて新生活をスタートさせるが、ジェニファーは日本での暮らしと慣れない介護に悩むようになる。そんなある日、東京の国際大学で福祉を学ぶカレンは授業の一環としてエマの様子を看に行くことになるが…。世界中を震撼させた史上最大の恐怖を完全小説化。
著者等紹介
大石圭[オオイシケイ]
1961年、東京生まれ。法政大学文学部卒。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第三十回文芸賞佳作となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
22
住み慣れた祖国から遠く離れた極東の島国日本は東京へと越して来たある米国人ー家が暮らす事となる物件がよりによって“あの家”になろうとは。。オリジナル版をほぼ忠実に海外仕様に再現された作品なんだけども本作の良さは言葉も文化も違う外国人視点による“日本”が溶け込んでの、っていうのが前提にあるからこそ独特の雰囲気を醸し出す『JUON』が愉しめるのだ。2017/05/31
読み人知らず
2
怖いんだけど、原作に比べると全然です。無理して外国人を使ったなと思います。もっと原作から離れちゃったほうが怖くなったのかもしれないなあ2008/02/01
ジャッカル佐崎
1
日本に赴任してきたアメリカ人一家が「呪われた家」に住んでしまったおかげで、周囲のアメリカ人がどんどん死んでいくというストーリーは原作を知っているとどうしても無理やり感がある。「伽椰子が憧れていたのは50代の白人男性ピーター」という変更点もあるが、そうなると旦那が嫉妬のあまり伽椰子を殺害したという設定にも無理が出てくる。「日本にやって来た外国人あるある」の部分は取材の結果なのかリアリティがあり面白いが、これは恐怖には特につながらないと思う。うーん。2023/09/30
ケロたん
1
各章の怪談小話が面白い。本編は何の救いも無い。2020/01/07
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
1
介護福祉の勉強のために、祖国を離れ恋人と一緒に日本を訪れたカレン。勉学も人生も順風満帆だった彼女の日常は、ある瞬間から狂い始めてしまったのだ。回りの人々を巻き込み加速していく恐怖からカレンは逃れられるのだろうか? 呪怨のハリウッド版のノベライズ小説。日本版呪怨と違い話も登場人物もスッキリしたような印象。大筋では同じだが、ジャパニーズホラーの醍醐味、ねっちりとしていやーな怖さはない。気軽に読むならこれぐらいがいいかも?ただ、呪怨と呪怨2を読んでいないと理解できない部分もありそう。2019/07/09