感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王天上
1
夢を題材にした小説が好きで色々読んだけど、これはそのどのパターンにも当てはまらない斬新な切り口の短篇漫画集です。内田百閒や島尾敏雄の作品が好きな人におすすめです。最高ですよ。こんな面白い作家が原稿料が出ない雑誌で発表しているなんて、世の中どうかしてるぜ。2012/06/16
、長谷邦夫
1
アックス連載のものだけに、かなり個性的な異色短編集だ。ボクは「暮らしと竜巻」が面白いと思った。どれも、有り得ない不思議な現象や、超能力的なものをテーマに使っているが、その解明は行われない。翻弄される人間を突き放したように描いている。恐怖ではなく、不思議なユーモアを醸し出している。2010/05/27
紅独歩
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線のシッカリした諸星大二郎という感じ。リアルな日常の中に突如不条理が混じるという手法は「夢」を思わせるが、それがしばしばユーモラスな方向に舵をきるのは作者の気質だろうか。「桜と愛」「空飛ぶ仕事」「ひよこ銃を持つ男」の畳み掛けに、訳の分からない笑いの発作がこみあげる。おまわりさん、このひと、変です！(笑)2013/10/12
緑虫＠漫画
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つげ義春を始祖とするガロ系不条理マンガの最新バージョン。逆柱いみりなんかとはまた違う、夢を見ている最中のような浮遊感が味わえる。2010/06/15
たたみ
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暗い夜道で後ろからいきなり肩を掴まれたかのような、薄暗いドキリと、いきなり知らない人に知らない街の道を聞かれたかの様なワヤクチャ感が同居していて、実に不思議味。2010/06/01
