感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
26
空飛ぶ巻き貝に拉致された子供の旅路を悪夢のように描いた作品。頁を一枚捲っただけで迸る不快感。うーん、狂ってる。狂い咲いてる。しかし目が離せない。エログロを芸術と呼ばわる天才と言えば会田誠が筆頭格かと思いきや、これに較べれば会田誠の漫画はまるで児戯。しかしこの不思議と呼び起こされるサウダーデは一体…。嫌悪と憧憬入り雑じる胎内回帰の物語。好きか嫌いかと聞かれたら大嫌い、だけどなぜか手放す気にもなれない不思議な漫画だった。2014/04/04
がんつん
3
うーん不愉快。そして何がしたいのかはさっぱりわからない。しかし読んでしまうのは、なにかしら引かれるところがあるのだろうか?とりあえず気持ち悪い。読んだけど。本の収納を考えていたらでくわしたマンガだが、いったいこれを書いた奴は何か考えていたんだろうか?不愉快な夢を見続ける長い夜のように、暗くけだるく、たいへんにアングラなゆきて帰りし物語でした…2014/05/11
門前照二
3
全裸の少年2人が空飛ぶ巻き貝に乗って奇妙な世界を冒険します。ヤクザ、囚人、宇宙人退治に燃える妄想癖の男、そしてオカマ……。 他にもウルトラQを彷彿させる珍妙な怪獣とか百々目鬼とかも登場するけれど、むしろ生きた人間のほうが狂っている。彼らの目は常に虚ろで、どこを見ているのか全く分からない。思春期の少年たちが未熟な同性愛からだんだんと性に目覚めてゆくところが描かれており、かろうじて物語らしさを保っています。2011/05/23
三枝
2
坂柱いみりの世界は自分にはまだまだ早すぎる世界。歳月が経ったときにふと読んでみたら解るのかもしれないけれど今の自分には…… 解る気にも解らない気にもなれない、一言で言えば「難易度の高い夢」そんな世界。2015/07/19
シバヤコ
2
夢のまた夢の奥を自意識の検閲をはずして描いたような作品。2014/06/03