はたらくカッパ

逆柱いみり

青林工芸舎（2005/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 177p／高さ 22cm
• 商品コード 9784883791842
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Toska]

息抜きに。びっしり描き込まれた背景を綿密に観察するもよし、遠くからぼんやり眺めるもよし。屏風にでも仕立てて、地獄極楽絵巻の代わりに飾っておきたくなるような絵柄。ごちゃごちゃした市場の場面がよく似合う。この人にしてはストーリーの脱線が少ない方ではないか。アンヌがかわいい。

2022/02/13

[Mark.jr]

＜父親がカエルのような不思議な生き物になってしまったアンヌは、代わりに働くために面接へと出かけるが、ひょんなことからカッパのタコブネで働くことに…＞ 奇天烈なキャラクターやイメージが溢れ出てきますが、ストーリーはドラマチックにならず淡々と進んでいく、そういった本が好きな人にはたまらない漫画だと思います。ちょっと昭和なテイストも、グッドです。

2019/01/28

[門前照二]

海賊カッパの潜水艦にコックとして就職した少女アンヌが、食料調達のために異世界を探訪する物語。棍棒を振り回す坊主頭の怪人や「ヘビヤクザ」に襲われるピンチもあるが、先導のカッパに助けられつつ冒険を続ける。カエルの姿をした父親と包帯うどんの店で再会、当初の目的を思い出した一行は再び旅に出るのであった……　グロテスクなイメージの横溢する奇妙な世界を描きますが、不思議と滑稽で明るいです。

2011/05/23

[しゃぶしゃぶ]

一本お話が繋がってんだけど、不条理的な感じ。キャラクタの造形を、あんまり掘り下げないので若干物足りなさというか寂しくも感じるけど、良い瞬間が沢山あった。旅してる感じが好きだったな。 あとミイラうどん(？)からのラスト好き。 潜水艦のくだりは完全に「海底2万里」！

2020/07/02

[龍國竣/リュウゴク]

奇天烈な世界の中で、アンヌという女性がたくましく生きていく。このひとり人間がいるという所がミソで、そうでなければこの世界に入り込むことは恐ろしくて出来無い。相変わらず疾走する場面が印象的。おかしすぎて笑ってしまう。けれども淡々としている。

2012/07/30