内容説明
剃刀殺人の毒婦・高橋でんから酒鬼薔薇事件まで、日本で起きた殺人事件を取り上げ、日本型殺人事件の深い闇を探る。
目次
「日本の殺人者」前言
「日本の殺人者」の近代略史
メシ、喰わせろ!
絵と文学とお金
純情バカ一代
地獄に堕ちろ、愚民ども!
なぜ、お前は生き残ったのか?
銃は、神だ!
殺人者の論理と方程式
斬首の王国
死刑囚・最後の日をどう過ごすのか?
後記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
23
著者は現在の境遇に不満を抱いている。その捌け口として、人殺しデータを集め、その裏付けにしたいと嘯く。本書で重大事件を列挙しているが、小平事件、大久保事件等にはシンパシーを感じておらず、むしろ「八宝亭一家惨殺事件」の犯人、山口常雄に興味を示す。彼は中華屋の住込み店員だったが、店主一家四人の寝込みを襲い、惨殺する。しかも、自ら交番に駆け込み、事件を届出。犯人割出しにも積極的に協力。おそらく著者が魅せられたのは、犯人に確たる動機が見当たらなかったこと。昭和26年の事件だが、現在と通底している。2023/03/26
しょぼた
0
わりと古めの事件を扱っているが、その分知らなかったことも多くて興味深かった。斬首の年表はよく調べたと思う。しかし作者の文体が時に意味不明に。何だコイツ?って思った。あとがき読んでちょっと納得したけど。2017/03/25
nekora
0
前文でイキってた割に、取り上げるのは関係者全員故人になってる安全牌な昭和初期の古い事件ばっかりの腑抜け本だった。2018/12/18
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