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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
26
ケン・リウ目当てで読んでみたけどとの話もなかなか当たりだった。〈エクリプス・フェイズ〉というRPGゲームの世界観を共有するアンソロジー。その世界はシンギュラリティを超えた遥かな未来で、人類は太陽系一杯に広がり、自らを遺伝子改造して記憶を記録し生体や機械の身体に再装着することでほぼ不老不死を手に入れている。どれも2,30頁の14編の物語は映画の予告編の様で一番美味しい所だけを見せているよう。丁寧な作品解説と概観を辿るコラムで馴染みのないハードSFにも割とスンナリ入り込めた。2022/01/16
宇宙猫
20
★★★ RPG<エクリプス・フェイズ>の世界観で描かれた。世界を知っている前提なので入り込みにくいし、一冊としてのまとまりも悪い。 しろたへの袖/ケン・リュウ カザロフ・ザ・パワード・ケース/伊野隆之 おかえりヴェンデッタ/吉川良太郎 Wet work on dry land/片理誠 脱出拒否者/陰山琢磨 プロティノス=ラヴ/伏見健二 蠅の娘/岡和田晃 宇宙の片隅、天才シェフのフルコース/アンドリュー・ペン・ロマイン 硝子の本/平田真夫 泥棒カササギ/マデリン・アシュビー メメントモリ/石神茉莉 他2022/03/07
本の蟲
11
TTRPG〈エクリプス・フェイズ〉の世界観を利用して、ケン・リュウはじめ国内外の作家が参加した、シェアードワールド短編集。魂のデジタル化にバックアップ。分岐体と呼ばれる自己のコピー。生体、機械義体への乗換え。知性化された蛸。AIの反乱による人類滅亡の危機から10年後というサイバーパンクな世界観は好みなのだが、いかんせん短編それぞれはパンチが弱く、お気に入りになる作品もなかった。随時挟まれる世界観・用語解説もノイズにしか思えず、いまいちな読後感2022/02/20
ヴィオラ
8
シェアードワールド物のアンソロジーって割と好きなんだけど…もっと出てくれないかな(創元のアレとか)いい加減、ずっと積んでる「ペロー・ザ・キャット」読まなきゃなぁ…(訳・吉川さん面白かった2022/02/27
Akito Yoshiue
8
どの短編も読み応えがあって満足度が高い。世界観が魅力的なのでこのシェアードワールドにはどんどん広がってもらいたい。2021/09/30