内容説明
高品質ソフトウェアの開発をめざしているソフトウェア開発現場の読者を想定し、日本で大規模システムの開発に実際に形式手法を適用した経験に基づき、形式手法の概要とともに、形式手法適用の第一歩となる形式仕様記述言語について解説。
目次
第1章 ソフトウェアトラブルを予防する「形式手法」とは?(伝統的手法の問題点;形式手法とは? ほか)
第2章 「形式手法」技術解説(形式手法によるシステム開発手順;VDM手法 ほか)
第3章 主な形式手法と形式仕様記述言語の概要(各手法と言語の位置づけ;モデルベース仕様記述言語 ほか)
第4章 「形式手法」の効果的な導入法(問題が大きい工程の解明;仕様のフレームワーク構築 ほか)
著者等紹介
佐原伸[サハラシン]
1951年、東京都生まれ。1975年、東京教育大学理学部応用数理学科卒。同年野村コンピュータシステム(現野村総合研究所)入社。証券情報システム構築、第2次オンラインシステム構築、ソフトウェア開発・保守環境(SMEF)の構築、社内へのUNIXおよびワークステーション導入などに従事。1987年、SRA入社。ソフトウェア工学全般、リアルタイム構造化分析/設計、オブジェクト指向分析/設計、形式手法、CASEおよびプロジェクト管理のコンサルティングなどに従事。ワークステーションSI事業部、Smalltalk販売・開発プロジェクトのマネージャーでもあった。2000年7月、日本フィッツ(現CSKシステムズ)入社。形式手法VDMによる証券システム開発、VDM普及、形式手法のコンサルティングなどに従事。言語、モデリング、ハイパーテキスト、CASEに興味を持つ。趣味はサッカーと囲碁およびソフトウェア収集とプログラミング。Formal Method Europe、ソフトウェア技術者協会(SEA)、ソフトウェア科学会、情報処理学会などの会員。Formal Method 2003、2006プログラム委員。Formal Method 2008 Overture/VDM++ Workshop副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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