内容説明
欧米では、春画を日本版ポルノグラフィと位置づける風潮が強い。日本人もその考えに大きな影響を受け、芸術か猥褻かの不毛な論議が続けられてきた。日本人自身がなぜ春画の本質を忘れてしまったのか?欧米流の解釈を排し、江戸人の日常的な性愛にテーマを置いた「遊び絵」「笑い絵」としての実像を焙り出す。
目次
春画はポルノグラフィか?
第1部 性愛の図像学(絵とことばが一体化した世界;なぜ性器を大きく描くのか?;エクスタシーの瞬間へのこだわり;なぜ乳房に無関心なのか?;多彩な性愛のヴァリエーション―色事百般なんでもあり)
第2部 江戸人の性風俗(江戸の女と若衆狂い;性愛を演出する最新ファッション;都市風俗としての“夜這い”;色を売る―江戸の遊里考)
著者等紹介
白倉敬彦[シラクラヨシヒコ]
1940年北海道生まれ。早稲田大学文学部中退。長年、独立した編集者として現代美術から浮世絵にいたる美術書を編集。我が国屈指の浮世絵・春画研究家。現在、国際浮世絵学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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