内容説明
現代の書籍とはそのありようが大きく異なり、取り扱いがひとすじなわではいかない「和漢古書」の世界。本書では、図書館現場へ向けてNCRでの規定に言及しつつ、図書館システム上で目録を実際に作成する際に必要となる和漢古書の諸知識を紹介する。
目次
「和装」「和本」「和書」
タイトルと情報源
書誌的巻数と巻冊次
責任表示
出版事項(1)―情報源と刊・印・修・覆
出版事項(2)―出版地・出版者・出版年
出版事項(附)―書写資料とさまざまな「刊本」
装丁と丁数・大きさ
保管容器と形態注記
アイテムレベルの注記
四部分類とシリーズ
特殊な資料
和漢古書の書誌作成単位
和漢古書目録作成における漢字入力
著者等紹介
伊藤洪二[イトウコウジ]
1971年、東京都生。早稲田大学第一文学部文学科中国語中国文学専修卒業。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻中国語中国文学修士課程修了。1998年、株式会社図書館流通センターに入社。TRC‐MARC準拠目録データ作成業務・NACSIS‐CAT目録登録代行業務に従事し、公共図書館・大学図書館蔵書延べ数万点の和漢古書目録作成に携わる。現在、同社・学術情報ソリューション担当部長。2017年よりTRC‐ADEAC株式会社取締役を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K
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漢籍データベースで、荘子「刻意篇」を翻訳した晋(A.D.265~420)の李頥の解説を探していたのですがよくわからず、この前中央図書館に出向いた時に新着に展示されていたので参考になるかなと思い借りました。樹村房ツイッターでも見ていたので。NCRは学習したけれど、和漢古書とは離れたところにいるので、難しいです。でも、語り口がやさしく明るくて、ところどころですがクスッと笑える部分がありました。「弟」などのエピソードや、見つける楽しさなど著者がこの仕事を楽しんで誇りを持っておられるということが伝わりました。2020/02/09