内容説明
「図書館か、行ってみようかな」と思って来館される方に喜んでいただけるような図書館をつくりたい。そう願う図書館員がコレクションを入口に、まじめに、楽しく、ちょっとマニアックに考える図書館談義。「マニコレ」第3弾。
目次
1 出版不況下、図書館の地域資料を考える(内野安彦)
2 それでも図書館員は本が好き(豊田恭子;鳥越美奈;大林正智;栗生育美;高橋将人)
著者等紹介
内野安彦[ウチノヤスヒコ]
ライブラリアン・コーディネーター、FMラジオパーソナリティ、立教大学兼任講師・同志社大学嘱託講師。1956(昭和31)年茨城県鹿嶋市生まれ。鹿嶋市、塩尻市に33年間奉職。両市で図書館長を務め、定年を待たず早期退職しフリーランスに
大林正智[オオバヤシマサトシ]
愛知県豊橋市出身。早稲田大学第一文学部卒業。田原市中央図書館勤務。日本図書館協会図書紹介事業委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いちろく
37
マニアックと言うよりも、図書館業務に関係したり過去に携わっていた人達が自由に書きたい事を書いているエッセイという印象。図書館や資料について書かれている内容もあれば、文体もかなり砕けて極端な話ブログを読んでいる様な感覚に陥った内容もあるし、カレーの話もあった。寄稿者によってテーマも内容もバラバラでした。あとがきにて、発行元自身がマイナーな出版社である事に触れた上で紹介があった点が新鮮だった。2021/01/06
みつ
12
図書館で見つけた本。シリーズの3冊目らしい。書名の「マニアックな図書館コレクション」というべきものはほとんどなく、司書の方々を中心に自由に文が綴られている印象。中ではニューオーリンズの図書館のジャズ・レコード。コレクションと維持費、電子化の費用までがほぼすべて寄附金で賄われていること(p41)、100冊の小説から1冊を選ぶ全米を巻き込んだキャンペーン(p48)、ドイツの図書館では年間利用料金や延滞金があること(p73)などが興味深い。移動図書館や大活字本のくだりはあっさりしていて、もっと掘り下げてほしい。2022/06/25
🍭
4
図書館本、2019年発行。マニコレ三冊目。アメリカの図書館、ドイツの図書館についての取り組みや姿勢が面白かった。ぶっちゃけ、このシリーズの掲げるマニアックなコレクション談義とはかけ離れた内容になっていて、本作は今一つ。図書館のあり方の紹介はいいとして、エッセイのやつは図書館の多様性といえば聞こえはいいが、図書館にまつわる文章を書きたいのならそういうところに寄稿したほうがいいのではないか……それこそ、図書館人向けの雑誌でも創刊するべき? 少なくとも日本で図書館が出会いの場として機能するのは現実的でないかな2024/08/09
月華
2
図書館 新刊コーナーで見かけて借りて来ました。地域資料の考察。図書館エッセイ。図書館での地域資料の扱いは気にしたことがないと思ってしまいました。内野さんは、本屋さんで地域資料を見るたびに、図書館員でないことを残念に思うようです。2019/09/09
果てなき冒険たまこ
1
図書館コレクション第三弾(らしい)今回はいろんな人の寄稿を集めたものだけれど皆さん本がお好きなようで読んでいて頼もしい限り。今の図書館の体制がどうなっているのか具体的には知らないけど本当の本好きに運営してもらいたいな。2024/10/30
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- 和書
- 久遠の島 創元推理文庫