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内容説明
本書では、文書・記録管理に関して、戦前・戦後の歴史を検証しながら、電子化が急速に進行する現代社会の中でのあるべき姿を提言する。さらに、執筆者全員による、「公文書管理法」を踏まえて行った公文書改ざん問題についての議論を収録。
目次
第1部 日本のレコード・マネジメントの歩みと次世代の姿を探る(公文書改ざん問題を考える;壺阪龍哉インタビュー記録:レコードマネジャーとアーキビストのシェイクハンズ;現代の記録管理状況と課題を探る対談:壺阪龍哉が次世代の記録感性を探る)
第2部 戦前・戦後における文書管理の導入と普及の背景(科学的管理法の事務管理、文書整理:金子利八郎・淵時智・上野陽一の著作を通して;GHQの郵便検閲と記録管理:現場で働いていた経験者へのインタビューからの考察;アカウンタビリティと公文書管理の改革)
第3部 レコード・マネジメントとアーカイブズの未来像と概念整理(アーカイブズの未来のための提言:現用文書におけるコンサルタントの視点からひも解く;文書管理の概念整理と問題提起)
著者等紹介
高山正也[タカヤママサヤ]
慶應義塾大学名誉教授、独立行政法人国立公文書館前館長。1966年慶應義塾大学商学部卒業。1970年慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻修士課程修了(文学修士)。1980年慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻博士課程単位取得退学。1970年東京芝浦電気(株)入社、技術情報センター勤務。1976年慶應義塾大学文学部図書館・情報学科助手就任、専任講師、助教授を経て、1985年教授、1987年文学研究科委員
壺阪龍哉[ツボサカタツヤ]
オフィス・マネジメントコンサルタント。1958年慶應義塾大学経済学部卒業。鐘紡(株)を経て、共栄工業(株)に転職。産業能率短期大学の三沢仁に師事。ファイリングシステムを研究し、スチールキャビネットの拡販に従事。その後ニューヨークのオフィスコンサルタントの指導のもとに、ロッキード社、ボーイング社など10数社でコンサルテーションの実際を学び、米国生まれの記録管理手法をわが国に導入・定着させるため、1980年ファイリング・クリニック(株)を設立、全国の主要企業を中心に、活動を展開
齋藤柳子[サイトウリュウコ]
レコード・マネジメント(RM)コンサルタント。明治学院大学文学部英文学科1972年卒業。輸出業務、外資系企業役員秘書を経て、1980~81年、米国RMコンサルタントより導入手法をOJTで学び、旧姓石堂で30年間コンサルタントとして活動、27企業、3自治体、2法人実施。2012年学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻修了・修士。2015年同博士後期課程単位取得退学、独立開業。4企業、1法人実施。RMからアーカイブズまで一貫したレコードキーピング構築の普及活動中
清水惠枝[シミズヤスエ]
静岡大学情報学部非常勤講師、アーカイブ管理論担当。福井県生まれ。佛教大学通信教育課程文学部史学科1995年卒業。埋蔵文化財の発掘や古文書解読のアルバイトを通じて地元の歴史に親しむ。福井県文書館で文書調査員として勤務するかたわら、2004年、佛教大学通信教育課程大学院文学研究科修士課程修了。学業に専念するため退職し、2008年、静岡大学大学院情報学研究科修士課程修了。2014年、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程単位取得満期退学
渡邉佳子[ワタナベヨシコ]
学習院大学非常勤講師。1973年立命館大学文学部人文学科卒業。1970~2010年まで京都府庁に在職。行政事務に従事後、2010年まで、京都府立総合資料館(現京都府立京都学・歴彩館)で勤務し、京都府公文書のアーカイブズに携わる。その間、京都府職員海外派遣研修生として、1992年のICAモントリオール大会に参加、アメリカ、イギリスの公文書館を視察。定年退職後、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程で学び、2013年に単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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