桜森 (新装版)

桜森 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883643080

内容説明

記念碑的第三歌集。第5回現代短歌女流賞、京都市芸術新人賞。

目次

人も居ぬ鳥も居ぬ
海を抱く
斉唱

駱駝にあらず
こゑ
夏至前後
炎天
迅速なりき
一生思はぬ〔ほか〕

著者等紹介

河野裕子[カワノユウコ]
1946年生。2010年没。歌集『桜森』で、第5回現代短歌女流賞、京都市芸術新人賞受賞。他にも数々の受賞歴を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
第三歌集。 今昔秀歌百撰の100番に選ばれている。 君を打ち子を灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る 選者は森上恵美子(盤谷短歌會代表)さん 「現代女性歌人の第一人者である馬場あき子氏は,「河野裕子は短歌の世界に口語を導入した歌人であり,最後まで文語の美質を香らせながら口語で歌を詠んでゐた」と述べています。」 という解説を読むとなるほどとうなづける一首。2013/04/21

はち

6
再読。私は塔の歌人なのにあまり良い河野裕子さんの読者ではないと思っている。この歌集はタイトルにもあるように桜に対する執着、言い換えると美に対する執念ともいえる、が非常に強い。非現実的な前衛の影響を受けつつ、友人の死や子育てという現実を詠む歌も含まれていて、その後の方向性をも見通せる歌集だ。2016/08/16

はち

5
とにかく桜に対する執着が凄まじく、この世界観はここでピークに達している。特に「花」はすごい。また子育ての勢いのある歌が多いのは今作の特徴。いいなぁ。2016/03/21

bookends

2
「くれなゐの濡れし肺葉そよぐ見ゆ夕日けさがけに森の肩に差し」「逆光に立てるわが子よわれの血を継ぎたる肉のかくも暗くて」「時として逆光の中に入れる時陽の中の子らの死の翼見ゆ」「死と生のはざまに不意におちこみし蝉かも鋭くこゑは断(き)れたり」「背を向けて答へぬひとよ崖(きりぎし)もその背のやうには夕焼けをらぬ」「炎天に墓のごとあり涸井戸は胸まで直(すぐ)立つ地の闇を抱き」「水の呼吸(いき)苦しくあらむびつしりとさくらはなびら井戸の面(も)覆ふ」「陽の下に待ちゐるあなた影などは邪魔さうにして脚の長さよ」2012/12/25

♪みどりpiyopiyo♪

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