ディヌ・リパッティ―伝説の天才ピアニスト 夭折の生涯と音楽

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883642304
  • NDC分類 762.391
  • Cコード C0073

内容説明

1955年9月ブザンソンで行なわれたコンサート、この日会場に集まった聴衆は、誰もがディヌの余命のあといくばくもないことを知っていた。この日弾かれたバッハ、モーツァルト、ショパンは録音として残され、天才の早世を悼む世界中の人びとから、他の録音とともにいまだ愛聴され続けている…。

目次

第1章 天才ピアニストの誕生(ディヌ・リパッティの誕生とその時代―1917年、ブカレストにて;修業時代 生涯の師ミハイル・ジョラとフロリカ・ムシチェスク―愛情と謙虚を教えの基礎に;ブカレスト音楽院卒業の頃―天才のデビュー、絶賛を博した演奏会;パリへ―コルトー、デュカ、エネスクから学んだもの)
第2章 パリでの活躍と大音楽家たちとの出会い(「精神的な母親」ナディア・ブーランジェとの出会い―作曲家としての悩み、演奏家として花開く日々;音楽批評家の顔―聴き手としての好奇心と一級の批判力;クララ・ハスキルとの出会いと交流―魂の友への愛と信頼;マドレーヌ・カンタクジノとの出会い―共演者として、妻として;再び祖国に帰ること能わず;ウォルター・レッグとの出会い―伝説のプロデューサーの手腕)
第3章 病と愛と才能と(高まる名声と病気との闘い―「なぜ死ぬことを考えながら生きなければならないのでしょうね」;教えることは学ぶこと―「優れた曲に対しては尊敬でなく愛しなさい」;晴れて夫婦に―マドレーヌとの結婚 過ぎゆく日々に心を込めて;最後の日々―病の床から 最高の録音演奏を目ざして;最後の演奏会―白鳥の歌)

著者等紹介

畠山陸雄[ハタケヤマリクオ]
国際基督教大学で音楽史を辻壮一氏に学ぶ。出版社勤務の後、東京・武蔵野市が友好都市のルーマニア・ブラショヴ市に開設した武蔵野文化センターの交流協力員として駐在。2000年より1年半両市の交流のため尽力。その後、引き続きブラショヴ市に在住し、ジョルジェ・エネスク、ピアニストのクララ・ハスキル、ディヌ・リパッティなどルーマニア出身の音楽家について調査、研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シン

9
ピアニストのリパッティの伝記。リパッティは作家さんでも好きな人多い気がします。恩田陸さんとか。わたしも大好き。最後のピアノ弾くところとか、もう想像しようがないくらい、どんな気持ちだったかなんてわからないけど光景としてすっごく悲しくてとてもうつくしくて…泣きそうになっちゃった。リパッティほんとすばらしいのでクラシック知らない人にもぜひ聞いてほしいです。2016/06/15

tuppo

3
読んでる間ずっと14waltzesがかわるがわる頭の中をながれてたというか勝手にながれながされるようなすごいいい文章でクララハスキルとの手紙の温かさや編者の愛情がつたわるようだった。大好きなだけに読んだら変なバイアスがかかるんじゃないかって身構えてたけれどこのコンテキストでまた演奏をきいたらより違うものにきこえそうで楽しみ。というか最後ちょっと泣いた2017/02/20

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