田中希代子―夜明けのピアニスト

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883641895
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0073

目次

プロローグ ラ・マルセイエーズ号の船出
第1章 希望の星
第2章 クロイツァーから安川加寿子へ
第3章 パリ
第4章 ハイフィンガー奏法と重力奏法
第5章 田中希代子まで
第6章 東洋の奇跡キヨコ
第7章 病魔
第8章 昇華

著者等紹介

萩谷由喜子[ハギヤユキコ]
音楽ジャーナリスト・評論家。女性音楽家を中心に音楽史を研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

忽那惟次郎8世

8
日本のクラシック音楽家、とりわけピアニストの変遷にも触れ 田中希代子の生涯を綴る 前半はパリ留学、そしてロン・ティボー、第5回ショパンコンクール(本命アシュケナージが2位になりミケランジェリが憤慨したことで有名)「東洋の奇跡キヨコ」と呼ばれた華やかな時代、そして後半は36歳で膠原病に侵され引退 車椅子のピアノ教師として 自己表現手段を失った苦難の人生 ただし三善晃など周囲の暖かい友人による「田中希代子のレコードをつくる会」の逸話など 一人の音楽家の人生を克明に描く作品 萩谷由喜子の取材力によるところも多い2021/04/07

マーク

6
38 良質な一冊。田中希世子のみならず、当時の日本クラシック界の貴重なドキュメンタリー。丁寧に取材している。 高野耀子 戦後初のパリ留学生 ラザール レヴィ来日 アンケート 諏訪根自子→安川加寿子→原智恵子→井口基成→野辺地瓜丸 久野久 日本初のピアニスト 36歳初渡欧酷評され自死⇄小倉末子 美人 南仏ニースの想い出 夫弟三善晃 2019/07/05

Rieko Ito

1
波乱の人生だが、意外と淡々と描写されている。感傷的に内面描写していないところがいい。それよりも、ピアノ演奏の技術と魂が、どう師から弟子へと伝えられていくのかが何層にも語られているところに面白さを感じた。2017/02/23

horuso

1
淡々とした伝記として悪くないのだが、稀代のピアニストが、自己表現の手段を奪われるということに関して、どのように感じ、悩み、どう乗り越えたのか。あるいは、膠原病に加えて、薬の副作用のせいで脳梗塞を起こしながらも、後進の育成に力を注いだ動機は何なのか、それこそが音楽の奇跡なのか。そう言った疑問点について、生々しくは答えてくれないのが残念。希代子が黙して語らなかったのかもしれないが。2016/10/30

Kunio Hanaoka

1
ラフ2を聴いてびっくりしたので読んでみた。悲しい人生だった。膠原病なら仕方ないか。2015/03/15

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