内容説明
本書では、古今の「ミサ曲」を歌う皆さんのために、ミサとは何か、ミサとミサ曲の歴史、ラテン語の発音など「ミサ曲」にまつわるさまざまな事柄を解説しています。演奏家にとって大きな関心事である「発音」に多くを割きましたが、背景となる歴史やキリスト教の教義にも触れてあります。さらにミサ曲以外のラテン語の教会音楽についても、簡単ではありますが代表的な曲の概要と発音を解説してあります。
目次
第1部 「ミサ」と「ミサ曲」(「ミサ」とは;「ミサ」のかたち;「ミサ曲」とその歴史)
第2部 「ミサ曲」とラテン語(「ミサ曲」とラテン語;「ミサ曲」の発音・ディクション)
第3部 ミサ曲以外のラテン語教会音楽(ミサ曲以外のラテン語の教会音楽)
著者等紹介
三ケ尻正[ミカジリタダシ]
専攻は音楽学。バロック音楽・ヘンデル研究。1962年生まれ。東京大学文学部英文科卒業。英米文学、英語学、英語史、ドイツ語、音声学、美学、音楽史などを学ぶ。在学中よりヘンデル研究を三沢寿喜氏に師事。合唱活動を続けながら、音楽家・声楽家・合唱団のために英語・ドイツ語・ラテン語の指導も行なう。4年余の米国滞在を経て、2001年現在、浦和(埼玉県さいたま市)在住。日本ヘンデル協会(ヘンデル・インスティトゥート・ジャパン)会員。オラトリオ東京(合唱団)メンバー
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感想・レビュー
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ぬのさと@灯れ松明の火
3
ラテン語の解説書というと古典ラテン語の発音しか載っていないことが多いので、教会ラテン語の発音がイタリア語系、ドイツ語系と分けて書いてあって助かります♪ 合唱でラテン語といったら、普通はイタリア語系の教会ラテン語なのよー(^^ゞ2011/12/14
sera
1
イタリア語とドイツ語とラテン語の対訳がとても分かりやすい!2017/09/25
ヤクーツクのハチコ
1
ヒーリング音楽として宗教音楽を聞いているものにも、分かりやすく視野が広がって良い。モーツァルトのレクイエムを好んできいているが、改めて基礎知識を入れて聞くといろいろ納得できるものがある。CDついてたらさらにいいんだけど。音符だけ提示されてもどんな曲かまでイメージわかないので2012/03/30