内容説明
日本の風景には色が満ちている。色探しの旅に、出掛けませんか。全国の四季に見る、空と水の色模様。
目次
第1章 色の風景―空の色・水の色(春の色;夏の色 ほか)
第2章 色の言葉(思ひの色;雲母色 ほか)
第3章 色の印象―空と水の光景(空の光景;湖の光景 ほか)
第4章 色の呼び名(水の色;四季と茶 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
79
『「色」という切り口で日本の風景をあらためて見つめ直してみると、自然は一年を通して豊かな表情を見せていることに気付かされます。』の言葉通りでした。激しい造山活動の末に生まれた日本列島は、海に囲まれ、清らかな水に恵まれています。「空と水」の風景が麗しいのはそれ故でしょうか。水と光の量のバランスは、全色を含む太陽光から多様な色を生み出し、私達を魅了します。季節や日の巡りが、光と水の量のバランスを刻一刻と変化させるのです。これからは意識して「色の風景」を探してみたいと思います。まだ見ぬ美しい「色」を発見したい。2021/03/06
ちゃこばあ
34
あまりの美しさに絶句!風の音、水の音、閑という音が聞こえてきます。色にも音がありそうです。2015/09/06
ペイトン
15
日本の景色の様々な色を集めた写真集。こんなにも素敵な名前があるんですね。夜明けの空の色を茜色という....え〜〜? 私は夕焼け空の事だと思っていました。色の勉強をし直さなきゃです。2015/08/26
浮かれ帽子屋
14
写真集であり、詩集であり、ちょっとした芸術論議でもあるような本。「色の名前」「色の印象」「色の風景」「色の呼び名」で構成される本書は、色に対する言葉と感性と風景を絡め紡いでいく。文字量は大したことはないが、しかしページをめくる手が自然とゆっくりとなる、ページ毎の色彩に没入してしまう、そんな感覚を味わう。本書は決して画一的な色見本ではない。色彩にあふれた風景から、人がその美しさを取り出して理解しようとしてきた、そんな美的感覚を魅せてくれる本だ。人に贈りたくなる一冊。2010/08/30
スノーシェルター
11
どの色も、なんて美しいのだろう…と、ため息が出る。同じように見えて全く違う。色に名前をつけたのは、誰なのだろう?この景色を、実際に自分の目で見たい。2010/11/23