内容説明
変わった風貌と不思議な能力をもつことから「鬼ッ子」と呼ばれ、苛められるオヅヌ。優しい母や愉快な山の仲間の小猿キキや山犬ウーたちがいたから、何とか元気でいられた。やがて、お化け土蜘蛛のゲゲ、巨大蛇のオオナワ、奴隷のウスや山賊のスグリ姉弟と出会い、自分が普通じゃなく生まれてきた意味を考え始める。修験道の祖「役の行者」の少年時代を描いた歴史ファンタジー!碧天ファンタジー文学賞入賞作品。
著者等紹介
麻乃いくこ[マノイクコ]
本名・松田維久子。19??年7月7日京都生まれ、大阪暮らし。同志社大学文学部(文化学科文化史学専攻)卒業。記紀や史書の行間にはファンタジーの素がいっぱい潜んでいる。それに我流の空想を加えて物語創りに邁進中。『オヅヌ』が、碧天ファンタジー文学賞入賞
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