内容説明
かつて「黒いダイヤ」ともてはやされた後、国の政策やマスコミのつくった「エネルギー革命」という美名のもと、衰退の一途をたどった石炭産業。その最前線で働いていた炭鉱労働者と家族のことばを通して、地域差別、部落差別、民族差別の実態を鋭くえぐる。本書は、筑豊の高校で社会科教員として働いた著者が、差別のない社会を目指し展開した、画期的な授業のレポートであり、「筑豊の心」を全国に伝えるメッセージである。
目次
第1章 ボタ山の見える教育(ボタ山の見える教育をめざして;ボタ山の見える教育をめざすうえでの視点;ボタ山の見える教育をめざすうえでの取り組み;ボタ山の見える教育を経て生徒さんたちは)
第2章 「筑豊の炭鉱」授業例(筑豊の炭鉱失業者と高島炭鉱閉山)
補章 野球部とともに(一九七九~一九八三)
著者等紹介
横川輝雄[ヨコカワテルオ]
1963年九州大学文学部卒業後、2001年の定年退職まで三十八年間、福岡県の高校教員(社会科)として働く。1977年~2001年の二十四年間は筑豊の高校で働く
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