内容説明
明日を切り開くヒントは未来にではなく、人々が歩いてきた跡、つまり人類の歴史の中にある。
目次
生い立ち
就農
近代化前夜
いま、村は大ゆれ。
座談会「土の主張」
野に誌す
農家の父より息子へ
北の農民南の農民
日本人は「食なき国」を望むのか
安ければ、それでいいのか!?
タマネギ畑で涙して
市民皆農
農の明日へ
著者等紹介
山下惣一[ヤマシタソウイチ]
1936年、佐賀県唐津市生まれ。中学卒業後、農業に従事する傍ら、一貫した現場の視点で文筆活動。69年「海鳴り」で第13回日本農民文学賞。79年、第29回地上文学賞を受賞した「減反神社」は、「父の寧日」と合わせ、第85回直木賞候補作にノミネートされた。NGO「アジア農民交流センター」代表、「小農学会」代表世話人なども務める。2003年、西日本文化賞。22年7月10日没
佐藤弘[サトウヒロシ]
1961年、福岡市生まれ。元西日本新聞編集委員。中学時代、有吉佐和子の「複合汚染」を読み、ふるさとの野山がおかされていくわけを知る。百姓を志し、東京農大農業拓殖学科に進学するも、深遠なる「農」の世界に触れ、実践者となることを断念。側面から支援する側に回ろうと西日本新聞社に入社。食を通じて、社会のありようを考える長期連載「食卓の向こう側」(2003~10年)の企画、取材にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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