フィリピンの小さな産院から

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883442263
  • NDC分類 495.9
  • Cコード C0036

内容説明

何が起こるかわからない。フィリピンの最貧困地域にクリニックを開いててんやわんや。近代化の風潮と伝統的風習のはざまで悪戦苦闘しつつ積み重ねられた助産院の十三年。丸裸の人間がみえ、本当の豊かさを問う泣き笑いの奮闘記。

目次

1 現地の医療事情(なんでも「ハプン」の国;赤ちゃんが泣く理由 ほか)
2 貧困、されどたくましき妊婦たち(勇敢なおかあさん;祈ることしかできない ほか)
3 行ったり来たりしながら(現場に来る前に考えてほしいこと;英語ができれば大丈夫? ほか)
4 あぁ、でもここがフィリピン(添加物だらけの食生活;手を洗うな!? ほか)

著者等紹介

冨田江里子[トミタエリコ]
1976年大阪に生まれる。看護師・助産師。1993年、青年海外協力隊でモルジブ共和国の地方病院に2年間勤務。1997年から夫の植林事業(NPO)に付き添いフィリピンに暮らす。現地の貧しい母子が置かれる状況に2000年バルナバクリニックを作り現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いのお

2
フィリピンの貧民街で産院を開いている日本人女性の手記。三ページくらいの短い連載をまとめて本にしている。生活費のために子供を売る。病気になった子供を放置する。産婆が臨月の妊婦の腹を叩いたり押したりして出産させようとする。予定日を過ぎて生まれない子を病院が強引に帝王切開で取り出そうとする。カトリックの国で中絶が認められないため闇中絶士という職業が生まれ薬や手術でなく原始的な手段で胎児を殺す。家族計画を一向に学ばないため望まない妊娠が貧困の家族を追い詰める…。フィリピンの貧民街では日本とまったく違った事情と価値2013/08/10

takao

0
ふむ2017/07/23

mooeey

0
著者の暮らすフィリピンでは、想像以上に劣悪な環境でお産が行われていることが良く分かった。貧困層の人々の生活の様子を読んで、教育を受けないということがこれほどまでに強い負の連鎖を生むのかと信じられない思いがした。綺麗な水さえろくに飲めず、家にはたいてい壁がない。教育を受けていないために仕事が見つからず、文字通り明日のパンにも困るほど収入が少ないのだ。母親たちの間で粉ミルク信仰が異常に強いのも、彼らが完全に思考停止に陥っている証拠だろう。何より、この状況がほんの数年前の様子であることが痛々しかった。2016/04/02

てつこ

0
フィリピンで無償のクリニックを営む日本人助産婦のエッセイ集。貧困層を対象として、お産の介助などの医療行為を行う。たくさんの患者と向き合いながら、貧困層の家庭が抱える課題、家族計画の普及の難しさ、貧困層と富裕層の格差などについて語る。中には壮絶な、言葉を失うような話もあり読むのが辛かった。出産経験がないからイメージでしか話せないけど、出産って神秘的な行いだなぁ。命をかけて命を産んでる。2019/01/23

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