内容説明
ワルシャワ市クロフマルナ通り92番地、孤児院“ドム・シェロト”。かつて、ここにはドクトル先生と呼ばれたコルチャック先生、ステファ先生、そして200人の子どもたちが暮らしていました。200人の子どもたちの中には、この本の主人公であるブルムカをはじめ、銀色の魚の命を救ったジグムシ、まるで真っ暗な夜に明かりを灯すように上手にお話をしたレギンカ、自分の耳の中でえんどう豆を育てたポーラ、アリをいじめて“子ども裁判”にかけられたハイメク、ほうろうのおまるで石炭運びをした毛布ちゃんがいました。そしてネズミも住んでいて、いつも用意してもらった餌を食べていました。そんなこと全部をブルムカは日記に書きました。なんて書いていいのか言葉がみつからないときには、絵をかきました。でも、ある日、戦争が始まってしまいました…著者は、言葉と絵の中で事実とフィクションを結びつけることによって、その子どもたちに生き生きとした表情を与えています。
著者等紹介
フミェレフスカ,イヴォナ[フミェレフスカ,イヴォナ][Chmielewska,Iwona]
グラフィック・アーティスト。最も力を注いでいるのが、独学で習得した、自作絵本の創作。母国ポーランドで出版された本は少なく、その全てが、ドイツと韓国で出版されたものを、改めてポーランドで出版したものである。『ブルムカの日記』はドイツのギンペル出版が発行した作品。既に多くの賞を受賞し、なかでも重要な賞は、ミュンヘンの国際児童図書館より与えられたホワイト・レイブンス賞、そして、ドイツ児童文学賞へのノミネートである。主な受賞歴は「金のりんご賞」(2007年ブラティスラヴァ世界絵本原画展)、「ラガッツィ賞」(2011年ボローニャ国際絵本原画展・ノンフィクション部門)
田村和子[タムラカズコ]
札幌市生まれ。1979年より一年間、夫と子どもとともにポーランドのクラクフ市で生活。帰国後、東京でポーランド語を学ぶ。その後、東京外国語大学とクラクフ教育大学の研究生としてポーランドの児童文学を研究。現在、ポーランドの主に若者向けの小説を翻訳している。岩手県金ヶ崎町在住
松方路子[マツカタミチコ]
東京に生まれる。大学卒業後、ポーランド、クラクフのヤギェウォ大学へ留学。マギステル取得卒業後帰国。長野県内の美術館に勤務し現在にいたる。『ブルムカの日記―コルチャック先生と12人の子どもたち』が初めての(共)訳書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
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ケニオミ