内容説明
国民不在で進む秘密交渉の闇と罠。まさに主権喪失の瀬戸際に立つ日本。いのち・暮らし・地域を守るため、TPPの危険性を暴き、ノートの論拠を示す。
目次
第1章 壊国協定TPPの全貌と主権侵害(TPP交渉参加と日本の未来;TPP問題の経緯、構図 ほか)
第2章 TPPと日本の針路―識者の見解(政治・経済・社会のあるべき姿;日本の針路)
第3章 TPPが危険な理由―現場・各界の声(TPP反対農業だけじゃない!;壊滅宣告盲進TPP交渉参加 ほか)
第4章 TPPの病根を抉る―海外リポート(TPPの病根“牽引車”米国に見る;TPP米国の本音 ほか)
第5章 TPPの本質と核心―識者インタビュー(格差社会と食料主権;TPPと主権 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
29
毒素条項のISD条項。TPPで地域経済は壊滅的打撃を被る(19頁)。ウォルフレン名誉教授によると、TPPは米国企業に有利な仕組みを押し付けるもの(36頁下段)。内橋克人氏によると、TPPは社会的共通資本を奪うという(40頁~)。中谷巌教授によると、各国独自の文化や制度を尊重し、相互に承認するような仕組みを大きな流れに、と提案する(42頁下段)。同感。内山節教授によると、非正規の賃金こそ正社員より高く設定を、という(68頁下段)。2015/10/11
ophiuchi
5
TPPに参加する意味は、小泉構造改革がそうであったように、アメリカへの忠誠を誓うこと以外にないことを再確認した。推進派がその本音を隠して空論としか思えないようなメリットを言い立てるので(マスコミの論調もそう)、まともな議論が成り立たない。本当にどうなってしまうのだろう?2013/12/25
kumonosuke
1
以前TPP賛成の本を読んで納得したが、今回反対の本を読んだらTPP反対に分があるような気がする。米国国内の農業の現状、韓国の米国とのFTA締結以降の実情等々を垣間見るに、TPPに参加するととんでもないことになる様な気がする。2014/01/09
ととむ
0
TPPが深刻な影響を及ぼす、のはわかるけど。壊国協定とか妙な単語使われると真面目な論議が急にアジり大会になるよなー。出てくる奴らが香ばしくてそういう楽しみ方にはよい本。両論並記とはいわんがもう少し落ち着け。2013/10/29