目次
第1部 ミミズの素顔とはたらき(ミミズの種類・分布と体の特徴;ミミズの生態型と食性・繁殖;ミミズの五つの有用なはたらき ほか)
第2部 農業を支えるミミズの底力(自然農の畑地はミミズの楽園(松国ほのぼの農園・鏡山農園(福岡県)から)
ミミズがトラクターの代行運転(百草農園(埼玉県)・本橋征輝)
ミミズが寄与するブドウ園の団粒構造(かながわ土づくり研究会・諏訪部明) ほか)
第3部 ミミズは環境保全の立て役者(ミミズを生かした生ゴミリサイクル(広島ミミズの会・加用誠男)
食品廃棄物はミミズの腸を通して土に(いわてミミズ研究会・小田伸一)
ミミズコンポスト容器の作り方・生かし方(広島ミミズの会・加用誠男) ほか)
著者等紹介
中村好男[ナカムラヨシオ]
1942年、静岡県生まれ。浜松商業高校、帯広畜産大学卒業。北海道大学大学院農学研究科農業生物学専攻修士・博士課程修了。農学博士。1970年、農林水産省草地試験場勤務。農業技術研究所(現在の農業環境技術研究所)を経て、東北農業研究センター畑地利用部上席研究官を務める。1976年から1年間、ヒメミミズ研究のためコペンハーゲン大学(デンマーク)に国費留学。ミミズの研究歴は30年余り。日本土壌動物学会、毛管浄化研究会の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
26
ミミズの様々な活用方法が紹介されていてびっくり。そういえば「土龍」とか書いて上野の黒焼き屋さんとかで売ってるもんなあ…。ミミズコンポストを始めてから、彼らの生活スタイルが自分たちの消化システムと大して変わらないんだなあ…と感じるようになりました。ミツバチの群れが一群で1匹の動物のように行動するように、ミミズコンポストは一つの大きな腸内フローラのよう…。2021/12/14
itokake
16
雨の日に道路に出てきてしまうミミズ。時間が許す限り、土の所まで連れて行って軽く土をかけてた。だけどある時ふとその方法がベストなのか自信がなくなった。もっと埋めた方がいい?いや、土をかぶせない方がいい?そもそも何ミミズ?そうだ、ミミズの本を読もう。本書が1冊目。驚くほどミミズには未知の領域が多いことがわかった。たぶん私が道路で出くわすのはフトミミズの一種。軽く土をかけるやり方は間違ってなさそうだ。本書は農業コーナーにあったので、土づくりにミミズが欠かせない話が中心。自切で増えるヤマトヒメミミズに驚いた。2024/09/28
とんかつラバー
11
今年読んだ生き物系の本で一番面白かった!ミミズがいると良い土ができるが、作物がよく育ち、病気になりにくくなり、美味しさがアップする。果物は戦闘力のごとく糖度をありがたがるが、複雑なうまみ(アミノ酸)は肥料をやっても増やす事ができない。土中に含まれているのだが、ミミズがいるとアミノ酸が増えてうまみのある果物や野菜ができる。土作りだけでなく、食品の製造過程で出る産業廃棄物の処理にも可能性がある。悪臭を発しないというのはすごい利点だ。写真や図解もついていてミミズコンポストの仕組みも分かりやすかった。2022/11/13
asumi
4
ミミズの活かしかたをいろいろ考えてる人がいるんだな。2021/12/08
インテリ金ちゃん
2
ミミズは偉大な土壌改良家2013/10/13