目次
序章 菜の花が地域と地球を救う
第1章 琵琶湖を守る運動からの出発―菜の花プロジェクト前史
第2章 家庭の廃食油をバイオ燃料に―菜の花プロジェクトのあゆみ
第3章 農と地域の再生をめざす―アグリルネッサンスの実現
第4章 各地に広がる菜の花パワー―菜の花プロジェクトの多様な展開
第5章 暮らしの豊かさを再構築する―持続可能なエコライフへ
第6章 菜の花がもたらす「自律と自立」―資源循環型社会をめざして
著者等紹介
藤井絢子[フジイアヤコ]
神奈川県生まれ。菜の花プロジェクトネットワーク会長。上智大学文学部卒業。滋賀県環境生活協同組合理事長。環境省中央環境審議会委員。農林水産省「バイオマスニッポン総合戦略」策定プロジェクト・アドバイザリーグループ委員。リサイクルせっけん協会会長。日本NPOセンター評議員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
23
先日講演を聴いた藤井さんの本をさっそく入手。日本で唯一の環境生協を立ち上げ、合併浄化槽の販売、廃食油の回収から石鹸製造、ペレット販売、様々なエコ商品の開発・販売を実現してきた筆者が、菜の花によるエネルギー事業に取り組むという。正直、執筆時の2004年には、菜の花事業は意気込みだけで、採算ベースには程遠いようだ。しかし、数々の環境ビジネスを手がけてきた筆者のことでもあり、今も菜の花プロジェクトは拡大中とのことなので、今は採算が成り立つ状況なのかも知れない。次は2011年出版の「菜の花エコ辞典」を買って読むか2017/08/01
まつ
0
休耕田で菜の花を育てバイオディーゼル燃料を作り地域を元気にしよう、というのが著者の主な取り組みです。仕事の関係で読みましたがすごくよかったです。プロジェクトXみたい。2004年の本ですがSDGsよりもずっと前から資源循環に取り組み、東日本大震災よりも前から原発に頼らないエネルギー開発を目指してきておられます。民間企業と共同でやる時は実益主義で前に進まず、県と共同でやる時は行政の縦割り主義で前に進まず、そういう事にはっきりと苦言を呈しておられるのも印象的でした。それでいて諦めずに前に進もうとされているのも。2022/05/04