内容説明
まさに食糧安保の時代となる。人間が己れの保健を考えれば、一日にあるいは一生に何を最も多く食したらよいのか。食べもののお化けともいうべき身体は、その最大の順に無毒無害の安全なものでなければならない。そうした意味で農家として共に自給運動を進めて、30年余り、本書は、身土不二(仏教用語。身近な所で育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方。地産地消、地域自給の意味を持つ)を心に今こそ先祖の知恵を現代に生かし、農する人も、せざる人も安心した食のための農が展開されることを願ってしたためられたものである。
目次
第1章 飽食ニッポンの「食生活の指針」
第2章 農産物自給運動の提唱と展開
第3章 自給の里に根づく有機農業
第4章 伝承の場となる百栽館&百彩館
第5章 稲、わらを生かす日本人の知恵
第6章 米と米ぬかがもつ恐るべき実力
第7章 デンマーク農業に学んだこと
第8章 共生・等身大の自給自立へ