内容説明
広告でいちばん面白いのは表現じゃない。戦略だ!戦略論は折り重なり、『7層構造のミルフィーユ』になっている。そして、「戦略の統合」が、人を動かす。
目次
第1章 ポジショニング論―「違い」が、人を動かす。
第2章 ブランド論―「らしさ」の記憶が、人を動かす。
第3章 アカウントプランニング論―「深層心理」が人を動かす。
第4章 ダイレクト論―「反応」の喚起が、人を動かす。
第5章 IMC論―「接点」の統合が、人を動かす。
第6章 エンゲージメント論―「関与」が、人を動かす。
第7章 クチコミ論―情報の「人づて」が、人を動かす。
最終章 7つの戦略論を俯瞰する―「戦略の統合」が、人を動かす。
著者等紹介
磯部光毅[イソベコオキ]
磯部光毅事務所アカウントプラナー。1972年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、1997年博報堂入社。ストラテジックプランニング局を経て、制作局(コピーライター)に転属。2007年独立し、磯部光毅事務所設立。受賞歴にニューヨークフェスティバルズAME賞グランプリ、ACC CMフェスティバルME賞メダリストなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
26
ITの発展は膨大な顧客データの活用を可能にした。根底には、違いにより人を動かす差別化思想がある。メーカーが通販事業に参入する流れが起り、顧客と向き合い、レスポンスを受け止めて事業をやっていこうという機運のもと、ダイレクトマーケティング業界は底上げされた。eコマースの誕生というエポックメイキングな出来事も起こり、ネット広告の発達、コミュニケーションの最初の接点から購入までがウェブ上で完結できる仕組み、顧客の購買プロセスをデジタルデータで管理できる仕組みにより、ダイレクトマーケティングは大きな飛躍を遂げた。2019/05/10
kana
25
痒いところに手が届く1冊!バイラルとかポジショニング戦略とかSEOとかそれぞれの思想や手法はざっくりわかるけどバラバラして腑に落ちなかったんです。本書は、国別の議論の違いや技術の発達といった歴史的背景も踏まえ、コミュニケーション戦略を7つに分類、コンパクトにまとめ直すことで、そのもやもやをすっきりさせてくれました。各論を話した後に年表までつけてくれてる行き届きぶりがありがたく、このまま教科書にできそうです。応用できるかはまた別の話ですが、コミュニケーションを創るという仕事の面白さに改めてわくわくしました。2016/07/17
メガネ
10
元博報堂アカウントプランナーが著したコミュニケーション戦略論。企業の宣伝広報部門や広告業、インターネット業界に関わっている人が対象となる一冊です。全体的にカタカナが多く、業界用語に不慣れな場合は本当に読みにくい文章ですが、手書きのイラストがそれを補い、上手く落ち着かせてくれています。途中で眠くなってきたり、頭の中で整理するのが面倒になってきたら最終章だけ読んでもOKでしょう。昔と比べると、「人を動かす」ことはますます難しくなっています。マーケターやプランナーが今後どのような策を取るべきか参考になる一冊。2016/07/26
ニシ
8
はじめに より~この本は、コミュニケーション戦略をわかりやすく体系的にまとめた解説本です。まずは「企業やブランドが、お客さんに対して、何をどのように伝えるか、どう受け取ってもらえるようにするか、あらゆる接点を意識して設計するのがコミュニケーション戦略」。「何を大切にして、何を目的にしてプランニングするか」という価値基準も増殖し、複数の“正しい“戦略論が入り混じって整理がつかない、という状況に陥っています。この「手書きの戦略論」は、そんな複雑化した「コミュニケーション戦略」を俯瞰して、シンプルにひも解きます2016/11/06
の
5
新しいことが始まる前に読んで見た。参考になる部分が多数。2016/09/17