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シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする

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  • サイズ A5判/ページ数 221p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883352081
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C2063

内容説明

もっと都市は楽しくなる、もっとまちが好きになる。

目次

第1章 10のケーススタディ(アムステルダム:“市民こそ都市である”というメッセージ;バルセロナ:都市の未来を共有するクリエイティブなキャンペーン;ハンブルク:まちがつくられるライブ感;ニューキャッスル/ゲイツヘッド:建築とアートのデリバリー;マンチェスター:シビックプライドの基点「URBIS」;ボルドー:まちの求心力としての公共空間;ブリストル:トータルな都市デザインでまちが語り始める;ブラッドフォード:都市は変われると信じる気持ちを育てる;オープンハウス:都市のリテラシーがまちへの愛着を裏づける;英国建築都市環境委員会(CABE):都市空間と人々の生活をつなぐ公的機関の可能性)
第2章 5つの論考(シビックプライドとは何か;デリバリーのためのデザイン;パブリックライフがつくる風景;変わるコミュニケーション;シビックプライドを創る)
第3章 提案(シビックプライドの育て方)

著者等紹介

伊藤香織[イトウカオリ]
1971年東京都生まれ。東京大学大学院修了、博士(工学)。東京大学空間情報科学研究センター助手を経て、東京理科大学講師。2008年より同准教授。専門は、都市空間計画学/空間情報科学。また、2002年より東京ピクニッククラブを共同主宰し、公共空間をめぐるクリエイティブな提案を行う

紫牟田伸子[シムタノブコ]
1962年東京都生まれ。学習院大学文学部哲学科(美学・芸術学系)卒業。『デザインの現場』『BT/美術手帖』副編集長を経て日本デザインセンタープロデュース室チーフプロデューサー。コミュニケーション・プランニング/デザイン・プランニング/プロデュースを行う。多摩美術大学、桑沢デザイン研究所、武蔵野美術大学、女子美術大学短期大学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

47
気になったワードだけで読み始めた本書。自分自身が気にしていたこととマッチした。「あなた自身があなたのまちです」2年前に今の町に越してきて、自分自身が地域の人の温かみに触れ、手作りしたベランダのPergolaを通して、今はコミュニケーションが深まり、この本にたどり着いた気がする。自分が住む町と人をつなぐデザインをする、色んなかたちで。ヒントがたくさん教示されていた。2020/11/05

本木英朗

15
"You are Your City"「あなた自身があなたのまちです」 このメッセージに代表される「シビックプライド」という概念は、「当事者意識を持つ自負心」を指す。プライドは個人が持つものであるが、そのプライドは個人の力だけでは完結し得ない。理想や救いが、都市とそこに暮らす人たちから与えられ共有されることで、自分自身が都市のかけがえのない一員であると認識し、都市に誇りを感じるようになる。本書では、この「シビックプライド」を醸成するためのコミュニケーションデザインを、欧州各都市の事例を挙げて検討している。2017/05/05

kumaboo

12
まちづくり勉強本③。シビックプライドとは、郷土愛とは少し異なり、市民自らが持つ「良いまちを作るぞ!自治するぞ!」という自負や誇りなのだそうだ。どのようにすれば醸成できるかについて豊富な事例が示されていく。エリアブランディングという言葉も聞くが、紫牟田氏の論考に「ブランドとは、そのブランドを"好き"になってもらい、"共感"してくれている人がいるから成立する」とあるとおり、企業や行政が一方的に発信しても成り立たない。どれだけたくさんの人の"思い"を巻き込めるかが、まちづくりの肝なのだろう。2020/01/20

とみー

4
郷土愛とは少し違うシビックプライドという概念。まちに関わる全ての人が持てて、尚且つ、主体的にまちを良くしようと行動すること。いろいろな方法論でそのまちを好きになってもらう。とあるが、これはそれの一歩先の内容。シビックプライドを醸成するには、民間だけでは絶対に出来ない。行政との連携が必要になるが、行政が協力してくれるか?というと難しそう。日本ではまだまだ大きな取り組みに成功してる事例は聞かない。まずは草の根活動から初めて実績を作って、そこから行政を巻き込んでシビックプライドを持つようなまちを作っていかないと2014/04/25

FreakyRider

4
都市デザインの入門書として勧められた本。ヨーロッパの都市再生のケースから、市民の自都市へのプライドの必要性を描き出す。EU統合後のヨーロッパ都市間の激しい競争から生まれた都市の再開発。バルセロナに行ったとき、まさに市民のプライドを感じたが、それは長期戦略のもと作られたものだったようだ。シビックプライドを高めるためには1-a)その場を選択する。1-b)その場の情報を共有する。1-c)絆を感じる、ファンになる。2)そしてコンセプト(理性と感情)を伝えるシンボルデザイン。ex.I♡NY4)そのうえで市民側とプロ2012/03/27

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