内容説明
博物学者でもあったシーボルトがオランダに持ち帰った琵琶湖水系の淡水魚は、いまも分類の基準となるタイプ標本(模式標本)とされている。近畿地方での足どりに、分類と進化にまつわる興味深いエピソードを交えて、主な魚種の標本と精緻な図版を紹介。
目次
第1章 博物学者シーボルト(シーボルトとは;シーボルトのカメラ役・川原慶賀;どこに保管・記録されているのか ほか)
第2章 どこで手に入れたのか(江戸参府;近畿地方での足どり)
第3章 何を持ち帰ったのか(分類学の基礎知識;アユ;ゲンゴロウブナ ほか)
著者等紹介
細谷和海[ホソヤカズミ]
1951年、東京都生まれ。京都大学農学部卒業、農学博士。水産庁養殖研究所育種研究室長、中央水産研究所魚類生態研究室長を経て、2000~2018年近畿大学農学部教授、名誉教授。2017~2019年日本魚類学会会長。専門は魚類学、系統分類学、自然保護論。淡水魚の分類から外来種、水田生態系の保全まで(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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